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お役立ち本 思うこと

猛暑がやってきた!

 とうとう梅雨も明けて、暑い暑い夏がやってきました。
入道雲がモクモクして、青空に様々な形になって楽しませてくれます。
急に暑くなったので、体調管理に気を付けましょう。
冷たいものを口にしたくなるけれど、ほどほどにしないと胃腸が冷えてしまいます。
冷房も要注意です。なぜか足元は冷えます。

 先日、カナダ人作家の読み聞かせをご案内させていただきました。
いわゆる「読み聞かせ」というよりは、知り合いに語り掛けるような自然な「読み聞かせ」でした。
肝心な「絵」がよく見えなかったのが残念でした。
購入するか、図書館で借りるか、本屋さんで立ち読みするか…。
辻仁成さんの訳もこなれており、物語がすっと入ってきました。
お話自体は、ロミオとジュリエットの現代版ですが、現代社会の分断、宗教の在り方、大人の常識、そして夢そのものも「今」を映し出していると思います。
どこかで目にしましたら、手に取ってみてください。


タイトル:「AIと社会 未来をひらく技術とのかかわり方」著者:江間有沙
株式会社 技術評論社 2021年6月 ISBN:97842977121303

 この本は、AIがすでに社会に浸透しつつあること、どんなことができて、何ができないのか、どのような仕組みで動き、その品質の保証はだれがどのようにするのか、法整備はされているのか、などと広範囲にわたって今の状況と来るべき未来の姿を教えてくれます。
AIとは、なりたい未来の姿を実現する道具なのです。
AIは学習することが特色です。学習するにはデータが必要ですが、このデータは社会の今を色濃く反映したもので、意識しようがしまいが、バイアスがかかっているのです。常識だって、時代につれ変化します。
そのためAIがいつも正しい答えを出すとは限りません。
そしてAIは判断しない、AIがだした答えを採用するかしないかは人間が決めるのです。
だからAIがどのようなデータを学習し、答えを導き出したかをなるべく正しく推測することが重要なのです。残念ながら、完全に説明することは困難だそうです…。


かわいらしいキャラクターが楽しい本ですが、内容はすこし専門的です。
持続可能な社会の実現に向けてAIはなくてはならないもの、との認識を強くしました。
誰もがAIを使いこなす日がやってるのです。
絵本に描かれていた「夢」と相まって、ワクワクします。

あなたにとって 、この1冊が未来を拓く助けとなりますように。

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思うこと

朗読について

 私は、主に‘大人’に向けて読み聞かせをしてみたい、という夢があります。
きっかけを作りたくて、イベントを企画しましたが、中止になりました。
思えば、大変無謀なことでした。(だからホントはこれでよかったのですね)
なんと、声に出して読むことに慣れていなかったのです。
もちろん少しは知っていましたが、いざ実際にやろうとすると、練習もプランも何一つ満足にできないことに気が付きました。
普段は、なかなか忙しくて「夢」の実現に向けて何か具体的に勉強をすることができずにいました。
けれども、『緊急事態宣言』という思わぬ状況になって、時間が取れるようになりました。実際に体験したり、資料を当たったり、ということはできませんが、ネットで調べたり、聞いたりすることはできます。
そうすると、「自分の眼で読む」のとは違って、文章を聞くと、展開がゆっくりですし、文章の意味を伝えるためには、読み方の工夫が必要で作品を深く読み込まなくてはならにことを実感しました。
「読み聞かせ」というと多分絵本を読むことで、「朗読」というと文学作品を読むことではないかな、と思います。
いずれにしても作品に対する共感と理解が不可欠なのですね。
今更ながら、自分の考えの甘さに冷や汗が出る思いです。

爽やかなお出かけ日和ですが、買い物途中になごむ程度で。

今のこの時間にできることは何か、考えています。
多くの人々が、いわれのない差別や偏見や心ない言葉に傷ついています。
声を上げて助けを求めることもできない人たちがいることを、そうした人が身近にいるかもしれないことを、知って欲しいと思っています。
まずは「知る」ことから変わる、と思っています。

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思うこと 面白かった本

面白い絵本

 最近の絵本は、大人でも楽しめるものが多くなっています。
設定からして、アハハ!というものが特に好きです。

タイトル:オニのサラリーマン 富安陽子 文 大島 妙子 絵
福音館書店 2015年10月 ISBN:978-4-834082005 

これは「らじるらじる」というNHKの聞き逃し放送を聞くことができるサービスで出会いました。https://www.nhk.or.jp/radio/magazine/detail/roudokuhiroba20200413.html 

主にご自宅にいるお子様向けなので絵本の朗読が多いですが、中には文芸作品の一部なども聞けるようです。(現在、体験中です)
上記の作品はシリーズの1作目だったようです。主人公のオニはスーツをビシッと着て金棒担いで出勤します。そしてこの日は「血の池地獄」の監視を担当しますが…。あれまっ というような失態もありながら、ようやく勤めをこなして帰路につきます。このような内容の絵本は、大阪弁で書かれていることが多いように思います。特に大阪は笑いの文化の中心であり、言葉の響きや口調が、ユーモアのある作品にピッタリなのでしょう。
同じような作品をご紹介します。
こちらは、「らじるらじる」では取り上げらていません。

タイトル:「じごくのラーメンや」苅田澄子 作 西村繁男 絵
教育画劇 2010年4月 ISBN:978-4-774611556

絵本なのに、需要と供給の関係がよくわかる不思議なお話です。みんなに受ける商品を作り出せば、天国からも注文が殺到する…。あとはもう、地獄とか天国とか、定義そのものが曖昧なことになってしまう。とても子ども向けとは思えません。

タイトル:「天女銭湯」 ベク・ヒナ 作 長谷川 義史 訳
ブロンズ新社 2016年8月 ISBN:978-4-893096159

最後の「天女銭湯」は韓国の作家の作品で、絵ではなく人形の写真を使っています。そしてまた、「天女」の姿形も大変インパクトがあり、好みの分かれるところだと思います。「天女」も若かりし頃は、きっと美しかっただろうけど…。韓国にも銭湯があるんだ、とか、お風呂上りにヤクルト飲むんだ、とか文化の面でも発見がありました。