いつもの年だったら、今の時期クリスマス商戦真っただ中。
プレゼントやケーキ、贅沢なパーティー用の食材、お酒、様々な買い物でどこも混雑していました。
でも、今年は自粛ムードです。イルミネーションやツリーの飾りつけはありますが、話題にもなりませんし、見ても少し寂しい気分になります。
欧米などでは家族で静かに過ごす1日ですが、日本ではお祭りのようにご馳走を食べて、みんなで盛り上がる、あるいは恋人同士まったり過ごす、それが当たり前でした。
飲食を共にすることは、親しくなるきっかけにもなり、親しいことの現れでもあり、
どんな人とでも、おつきあいの手段としてとても重要なことです。
コロナ後は、ますますその意義が見直され、生活の中で大事なことの一つになるように思います。
タイトル:「シニアのデジタル化が拓く豊かな未来」
著者:沢村香苗・伊熊均・木通秀樹 学陽書房
2020年10月 ISBN:9784313161641
今回は高齢社会の問題解決にデジタル技術がどうかかわるのか、知りたくて読んだ本です。
著者は㈱日本総合研究所の方々で、すでに実用化に向けて動き出しているsubMEという
デジタルツインを使って自分自身の過去や思考、あるいは希望などの情報を蓄積し
それを老後の生活に活用していこうとするものについて、自治体や地域とどのように連携していくのが望ましいのか、どのような課題があるのか、わかりやすく解説した本です。
わかるような気もしつつも、実感がわかなくて、でも確かにあったらいいかな、
というのが感想です。
この技術は、高齢者の問題解決ばかりではなく、あらゆる日常の問題解決に使えるように思います。
私の夢である、心に傷を受けた方々の癒しを事業にしたい、ということに使えそうな気がします。
自分と向き合うこと、自分に話しかけること、簡単なようで意外と照れ臭い。
昔話で欲深なおばあさんが鏡に向かって「世界で一番美しい娘は誰?」などと問いかけて
物語が動いていきましたが、小さなぬいぐるみに自分のことを語り掛けるというのは
想像しにくいです。
そしてまた、継続していくことも難しい。
つい忙しい日常に流されて、しなければならにことに追われて、静かな時間を作ることを
忘れがちです。
そうした抵抗感がありつつも、新しいデジタルの波は確実に世の中の仕組みそのものを
変えていくことでしょう。