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日常の一コマ 風景

長谷寺お参り

 久しぶりに鎌倉の長谷寺へお参りに行きました。
年に1度か、2度くらいお参りしております。
母が好きだったことを思い出して3年位前にお参りしたのが始まりで、その景色の良さとお庭の素敵なこと、に魅了されています。もちろん、仏像も迫力があってすばらしい。
今回も、いつもと変わらず鎌倉の海と山の風景が迎えてくれました。
鎌倉には、他にも名刹がたくさんありますが、あちこち歩き回らずに、ここだけに絞って、ゆっくり堪能することにしています。

最近オープンしたばかりのカフェのようです。

鎌倉・長谷駅から徒歩3秒!極厚スコーンサンドで話題のドリンクスタンド|るるぶ&more. (rurubu.jp)

タイトル:本の力 私の絵本創作秘話 著者:酒井京子
株式会社 童心社 2021年6月
ISBN:978449017409

本の力 / 酒井 京子【著】 – 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア (kinokuniya.co.jp)

 何気なく手に取りましたが、以前に読んだ「田畑精一」さんが出てきました。「おしいれのぼうけん」という絵本の企画から出版に至るまでのお話が最初に書かれています。
作者の「古田足日」さんの作品は、小学生のころ大好きで、たくさん読みました。
けれどもすでに絵本を読む年齢ではなかったので、「おしいれのぼうけん」はずいぶん後になって、ちらっと読んだ程度でした。
古田さんの作品では、冒険好きな小学生が生き生きと描かれていて、自分の近くにもこんな楽しい子がいたら良いのに、とずいぶん考えたものです。
今回の本に関しては、本に引き合わされたような不思議な感覚でした。まさに「本の力」!です。
いえいえ、もちろん作者はこのようなことを言いたいわけではなく、ロングセラーとなって生き残る本には、その本に込められた思いの強さが源である、ということだと思います。
本の作成にかかわるすべての人の誠実な仕事が、読者に伝わるのでしょう。
人の心のあり様は、とても普遍的であるからこそ、時代が変わっても長く読み継がれるのでしょうか。

どんな仕事も、誰かにその成果を届けています。
誠実に仕事に向き合いたいと思いました。

この1冊が、あなたの人生の灯台となりますように。

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エッセイ 思うこと 面白かった本

大雨が続きます。

 オリンピックが終わった途端に、大雨が続いています。
あんなに暑かったのに、雨の日が続いて段々肌寒い感じがするくらい気温が下がっています。
これも温暖化の影響なのでしょうか?
激しすぎる雨の降り方に、戸惑うばかりです。
被害に遭われた方、不自由な生活を送ってらっしゃる方、心よりお見舞い申し上げます。
毎年、夏も冬も、そればかりか1年中、災害が絶えることがありません。
どうしてこんなことになってしまったのか、だれもはっきり答えることはできないですが、
何気ない日常生活の中にも、もしかしたら原因があるやもしれません。
便利で快適な生活は、なにか自然のサイクルとは相いれない部分があるのでは、と思います。

タイトル:ありがとう 絵本作家・田畑精一の歩いた道
編:「 ありがとう 絵本作家・田畑精一の歩いた道」 実行委員会
株式会社 童心社 2021年6月
ISBN:9784494017393

ありがとう 絵本作家・田畑精一の歩いた道 / 「ありがとう絵本作家・田畑精一の歩いた道」実行委員会【編】 – 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア (kinokuniya.co.jp)

恥ずかしながら、お名前を存じ上げなかったのですが、「おしいれのぼうけん」という絵本の絵がとても印象に残っています。
小学生のころ、このお話を書いた「古田足日」さんが大好きで、本当にいろいろ読みました。
なんというか、躍動感のある子供たちのお話が楽しくて。
田畑さんという方は、絵本は作家と共作という意識があったのでしょう。
絵:田畑精一 とは書かれていません。
そしてどんな本の絵を描くときも、その内容や情景に納得いくまで向き合ったことを知りました。
人に伝えることは、伝える中身に責任を持つことなんですね。
どんな仕事もコミュニケーションなくしてできません。
相手に何をどうやって伝えるか、自分の考えをまっすぐに伝えたい。
このことがうまくいったとき、その仕事の8割は成功したといえる気がします。
だからこそ、素直に自分のことを伝える態度が必要だと思うのです。

この1冊が、あなたの生きるヒントになりますように。

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思うこと

朗読について

 私は、主に‘大人’に向けて読み聞かせをしてみたい、という夢があります。
きっかけを作りたくて、イベントを企画しましたが、中止になりました。
思えば、大変無謀なことでした。(だからホントはこれでよかったのですね)
なんと、声に出して読むことに慣れていなかったのです。
もちろん少しは知っていましたが、いざ実際にやろうとすると、練習もプランも何一つ満足にできないことに気が付きました。
普段は、なかなか忙しくて「夢」の実現に向けて何か具体的に勉強をすることができずにいました。
けれども、『緊急事態宣言』という思わぬ状況になって、時間が取れるようになりました。実際に体験したり、資料を当たったり、ということはできませんが、ネットで調べたり、聞いたりすることはできます。
そうすると、「自分の眼で読む」のとは違って、文章を聞くと、展開がゆっくりですし、文章の意味を伝えるためには、読み方の工夫が必要で作品を深く読み込まなくてはならにことを実感しました。
「読み聞かせ」というと多分絵本を読むことで、「朗読」というと文学作品を読むことではないかな、と思います。
いずれにしても作品に対する共感と理解が不可欠なのですね。
今更ながら、自分の考えの甘さに冷や汗が出る思いです。

爽やかなお出かけ日和ですが、買い物途中になごむ程度で。

今のこの時間にできることは何か、考えています。
多くの人々が、いわれのない差別や偏見や心ない言葉に傷ついています。
声を上げて助けを求めることもできない人たちがいることを、そうした人が身近にいるかもしれないことを、知って欲しいと思っています。
まずは「知る」ことから変わる、と思っています。

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思うこと 面白かった本

面白い絵本

 最近の絵本は、大人でも楽しめるものが多くなっています。
設定からして、アハハ!というものが特に好きです。

タイトル:オニのサラリーマン 富安陽子 文 大島 妙子 絵
福音館書店 2015年10月 ISBN:978-4-834082005 

これは「らじるらじる」というNHKの聞き逃し放送を聞くことができるサービスで出会いました。https://www.nhk.or.jp/radio/magazine/detail/roudokuhiroba20200413.html 

主にご自宅にいるお子様向けなので絵本の朗読が多いですが、中には文芸作品の一部なども聞けるようです。(現在、体験中です)
上記の作品はシリーズの1作目だったようです。主人公のオニはスーツをビシッと着て金棒担いで出勤します。そしてこの日は「血の池地獄」の監視を担当しますが…。あれまっ というような失態もありながら、ようやく勤めをこなして帰路につきます。このような内容の絵本は、大阪弁で書かれていることが多いように思います。特に大阪は笑いの文化の中心であり、言葉の響きや口調が、ユーモアのある作品にピッタリなのでしょう。
同じような作品をご紹介します。
こちらは、「らじるらじる」では取り上げらていません。

タイトル:「じごくのラーメンや」苅田澄子 作 西村繁男 絵
教育画劇 2010年4月 ISBN:978-4-774611556

絵本なのに、需要と供給の関係がよくわかる不思議なお話です。みんなに受ける商品を作り出せば、天国からも注文が殺到する…。あとはもう、地獄とか天国とか、定義そのものが曖昧なことになってしまう。とても子ども向けとは思えません。

タイトル:「天女銭湯」 ベク・ヒナ 作 長谷川 義史 訳
ブロンズ新社 2016年8月 ISBN:978-4-893096159

最後の「天女銭湯」は韓国の作家の作品で、絵ではなく人形の写真を使っています。そしてまた、「天女」の姿形も大変インパクトがあり、好みの分かれるところだと思います。「天女」も若かりし頃は、きっと美しかっただろうけど…。韓国にも銭湯があるんだ、とか、お風呂上りにヤクルト飲むんだ、とか文化の面でも発見がありました。



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思うこと 面白かった本

街が静かです。

誰もが、人との距離を測りながら行動しています。落ち着きの中に緊迫した感じもあります。厳しい状況は、長期戦になるというのが、専門家の意見です。
特効薬もワクチンも無いのですから、その通りになるでしょう。
多くの人に免疫が出来るまで、流行の波があると思います。
スキンシップが人の心の癒しには欠かせないと思いますが、これからは多くの人とのスキンシップは注意しながら、となるかもしれません。
世の中が大きく変化することでしょう。
どのように変化するかは、私たち次第です。
「量」より「質」が求められるようになるとか…。

タイトル:「百年の家」
J.パトリック・ルイス/作 長田弘/訳 ロベルト・インノチェンティ/絵
ISBN:9784062830423

時の流れは、いつも良いことも悪い事も連れてきます。
この絵本の主人公の「家」も100年の時間の中で、様々な暮らしを見守って来ました。
そうして、最後は打ち捨てられてしまうのか? と思いきや近代的な家に生まれ変わり存在し続けています。

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思うこと 面白かった本

「よあけ」を読んで

普段、あまり絵本を熱心に読むことはないのですが、このところ必要があって
大人も楽しめる絵本を探しています。そうして出会った絵本が「よあけ」でした。
おじいさんと子どもが湖のほとりの木の下で野宿をしています。その夜の情景、刻々と夜明けに向かって変わっていく様子を短い言葉と絵で表現しています。
何の変哲もない、当たり前のことですが、「明けない夜はないのだな」と思いました。自然は淡々と時を刻んでいきます。いつものように始まった1日でも、予期しないようなことが起きますが、また夜が来て朝が来る。そうした時間の先に解決したり、改善されたり、自分が変わったり、社会が変化したり、ということに繋がっていくのかなと思いました。

タイトル「よあけ」
ユリー・シュルヴィッツ 作・画 瀬田貞二 訳
福音館書店 ISBN:9784834005486

家の近くで咲いてます。


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日常の一コマ 風景

今頃、雪?

昨日はあんなに暖かかったので、まさか雪が降るとは思いもしませんでした。確かに天気予報は予告していたようでしたが、山沿いの地域のことと思い込んでいました。さすがに、真冬ほどの冷たさはありませんし、降っても積もることはありません。それでも寒暖差が大きくて、戸惑ってしまいます。

 先日、青山の「クレヨンハウス」に行ってきました。その店先も春が来ていました。新型コロナウイルスの影響か、お客さんも少なめな感じでしたが、暖かい雰囲気がいつも素敵な本屋さんです。でも1冊も購入しませんでした。申し訳ないので地下でクッキーを買って帰りました。