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雑学 面白かった本

朝ドラ

 今度の朝ドラは、ヒロインが気象予報士を目指して、世の中のお役に立っていくお話のようです。
背景に写る自然の情景が、特に空の表情が素敵です。もちろんヒロインをはじめ、登場人物の皆さんも、とても素敵です。一人一人の心情が的確に描かれているのでしょうね。わかりやすいと思うのです。
現実の世界では、自分のまわりの人たちが何を考えているか、どう受け止めているか、わからないことが多いですから。実世界は、様々なことがわからないから筋書きのないドラマなんでしょう。
なんとなく習慣的に見ていますが、毎回いろんな工夫があって楽しみです。

タイトル:デジタルで読む脳 × 紙の本で読む脳
著者:メアリアン・ウルフ 訳:大田直子
株式会社インターシフト 2020年4月
ISBN:9784772695671

 PCの画面でマニュアルを見てもなかなか頭に入らないと感じていました。
昨今、印刷するのは紙の無駄遣いとされているので、なるべく控えておりました。
けれども、印刷したものを読むと安心できる気がしていました。
それはあながち間違った感覚ではないようです。言語を話すとか、文字を読む、という行為は遺伝ではないので、学習して習得する必要があります。話すことは、周りの人を見て聞いて、まねることで身に付きますが、読むことは自分の中で消化していくことなので、まねて覚えることができません。まずは、文字と実際のものを観たり、触ったり、なめたりして、照合して覚えていく。難しいのは概念です。経験や学習から脳のあらゆるネットワークが構築されて、そして文字の意味だけではなく、文章を理解できるようになるそうです。しかもごく幼少期が一番大事らしい。特に絵本の読み聞かせが重要なんだとか。そして衝撃なのは読書をしないと、読むための脳のネットワークは、たとえ大人であっても、いとも簡単に壊れてしまうこと。能力は使わないとだめになるのだそうです…。つまり歩かないと足の筋力が衰えてしまうように。
デジタルで読むことのマイナス点は、どうしても注意力が散漫になり、情報量が多いため処理できる量が減ってしまうこと。また作文も、長い文章を書けない子供が多いのだそうで。ラインやチャットを見ればわかりますね。でも時代の流れは止められません。現在、デジタルで読むことと紙で読むこと、両方を使い分けができるように子供たちを教育するプログラムの研究が進められているそうです。
どんな未来になっていくのか、楽観的に考えたいところです。

この一冊が、あなたの生活のヒントになりますように。

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思うこと 面白かった本

「本」について

 この10月は散々なひと月でした。
実は転職をして心機一転頑張るぞ! と思っていたのに
1週間したら、細菌性腸炎に罹り熱がでてしまい、1週間寝込んでしまった。
けれども実は1週間も寝ていたのに、のどだけは治らず咳と声枯れがひどくて
出勤してもクタクタ…。
それに咳というのは、出始めるとしばらくで続けるし、コロナ禍の影響で
少しでも咳き込むというと、冷たい視線、そっと席を立つ隣の人、など
本当に辛いものでした。おまけに咳き込むと体力を消耗します。
なかなか改善せず、テレワークになったのを幸いに、昼休みを勝手に延長して
耳鼻科に行き、そこでの薬が効いてずいぶん楽になりました。
よほど、体力が落ちているのだなと実感しました。
疲れがたまっていることにも無自覚でしたが、本当は体は悲鳴をあげていたのかもしれません。
体力や体調を過信せず、これからは労わりながら生きていかなくては、と改めて思った次第です。
皆様も、ぜひご自身の体の声に真剣に向き合って欲しいと思います。


タイトル:言葉の贈り物
著者:若松 英輔  2016年11月
株式会社 亜紀書房 ISBN:9784750514901

この本はタイトル通り、言葉についての考察がメインに語られています。
そして「言葉」と深く関係する「本」にも触れていて、これにハッと驚かされました。
著者のお父さまはずっと「本」を収集するのが趣味で、
晩年目が悪くなっても購入するのをやめなかったそうです。
収集 というくらいですので、1冊や2冊ではなくひと月に数十万円…。
子どもたちで話し合ってやめさせようということで、著者がお父さまを説得したそうです。
けれども、やめなかった。
後年、その話をふと友人にしたら、「本」そのものの存在が大事だったのでは、と
言われたそうです。
「本」はその中身や装丁などに目が行きがちですが、
「本」そのものが語っていることもあるのでは、いうのです。
「本」のたたずまい、「本」の匂い、その存在感…。
なるほど!と思いました。これは電子書籍にはない魅力でしょう。
多くに人が関わって出来上がる「本」の醍醐味でしょうか。

「本」は読まねばならぬ、と思い込んでいましたので、目からうろこ、でした。