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思うこと 読み物

梅雨入りしました。

 梅雨入り宣言があってから、やはりというか当然というべきか、曇りや雨の日が多くなりました。
雨は必要ですし、その雰囲気も悪くないですが、なんといっても傘という荷物、レインシューズという蒸れやすい履物、快適に街歩きするのにはハードルが高いです。
湿度が高い状態は、不快であるばかりか、衛生上もカビなどの発生に気を使うので、しんどい気持ちになりやすい。なんとか、少しでも快適にすごせないものか、思案しております。

タイトル:チャリング・クロス街84番地 本を愛する人たちのための本
著者:へレーン・ハンフー 編著・訳:江藤淳
株式会社講談社 1980年4月 

上記の本はとても古い本ですが、その内容もさらに古くて1949年から1969年までアメリカ人女性とイギリスの古本屋との本の注文を中心にした往復書簡のみで成り立っています。
その当時の時代の雰囲気、本の価値、本をめぐる人々の生活の一端を垣間見ることができます。手紙のやり取りだけなのに、なんとも暖かい気持ちになる不思議な本です。
また、日本語訳も軽妙で、今の日本語とは違う慎み深い雰囲気が本の内容に似あっています。
古書店に足を踏み入れたことはないですし、これを読んだからといって、すぐに行ってみよう、というほど興味をそそられるわけでもないですが、ずっと無くならないで欲しいと思います。
本とは、とても不思議なものです。
本は人生の伴侶になれるし、時を超えて人生を照らしてくれることもあります。
それなのに、忽然と行方不明になったりして、思いがけないところからひょっこり現れたり。

この1冊が、あなたの人生のあたたかな光となりますように。