先日の地震で被害を受けられた方々にお見舞い申し上げます。
復興に向けて頑張っていらっしゃるのに、このようなことがありますと、心が揺れるのではと思います。
どうか、自分を追い込まないようにしてほしいと思います。
お友達の親類も福島にいらっしゃって、心配しておりました。
特に問題もなく安全にお過ごしと伺って、ホッとしました。
安否確認は大事だと思いますが、もしもの時は返信どころではないでしょう。
うかつに連絡するものでもないか、という気もしています。
(言い訳めいてます?申し訳ありません。)
職場から来る安否確認は返信必須ですが、答えにくい質問があります。出社の可否について、おおむね1時間以内で可能、おおむね3時間以内で可能ってどうやって判断するのだろう?
本当に明日は何が起こるかわからない。
今日のこの日を、無事にすごせることに感謝します。
タイトル:死ぬまで歩きたい!人生100年時代と足病医学
著者:久道勝也 大和書房
2019年3月 ISBN:9784479784586
死ぬまで歩きたい! / 久道 勝也【著】 – 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア (kinokuniya.co.jp)
足病医って何?と思い手に取りました。
欧米では歯医者さんようにポピュラーな診療科なのだそうです。
あちらでは靴を履く生活スタイルの歴史が長いこと、また戦争での兵士たちの足のトラブルは士気や戦力の損失に影響することから、発達したそうです。
一口に足のトラブルと言っても、その原因は様々であり、日本での診療科の区分に従うと皮膚科、整形外科、血管外科、形成外科、糖尿病内科、感染症科、腎臓内科、麻酔科が関わるそうです。著者は、足を一つの臓器と捉えて足を専門に診る病院を立ち上げたのです。この本はいわゆるハウツーものと少し違っています。人生100年時代、足をもっと労わり長持ちさせることが元気に高齢者社会を過ごすために必要不可欠であることを啓蒙したいとの思いが本から伝わってきます。
歩けない状態では、具体的にどのようなことが起こるか、想像できますか?
個人的なことですが、昨年末あたりから父の健康状態が坂道を転がり落ちるように悪くなり、もともと両足膝から下の足がない身体障害者ですが、義足が使えなくなり車いす生活になりました。
糖尿病から腎臓が悪くなり、人工透析へ向かいつつある状態です。義足のときは、ほぼ健常者と同じ感覚でしたが、車いすですと不自由この上ないのです。まず、マンションの玄関から外廊下に出るのも一人では無理なのです。玄関の土間と外廊下の間には8㎝くらいの段差があります。付添人が車いすを後ろ向きにしてゆっくりおろさないと下りられません。それに、下腿がないと車いすに乗っていてもバランスが悪いので、道で段差があってつまずくと乗っている人が前に飛び落ちそうになります。
付き添う人は、介助することをそれほど負担に思っていなくても、される側は自尊心が傷ついたり、苦しかったりすることに気づかされました。
歩けなくなると、即介護が必要となります。
著者は、ご自身の介護の経験を踏まえて、患者さんとそのご家族にインタビューしています。
介護については専門家ではないので、問題解決の具体的な方策を提案しているわけではありませんが、現実に日々介護に直面している身には多くの気づきがありました。
足の寿命は50年だそうです。
ご自分の足をよく観察してみましょう。
この1冊が、あなたの人生を明るく導いてくれますように。