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思うこと 面白かった本

『月』について

出勤日数が減りました。
でも仕事量は、あまり減りません。
要領よく、効率よく、手際よく、これが私の課題なのでしょう。
なんとか工夫したい、と思います。
今日は朝から雨が降り続いています。
家にいても、お天気が良くないと心も沈みがちです。
雨には、雨の良さもあるとも思うのですが…。

今年は咲くのが早いのでは?


このところ、まったりしながら下記の本を読みました。
最近、なぜか『月』が気になりまして。
いつも同じ方向から空を眺めるので(つまり窓から眺めるのです)、当然『月』が見えたり、見えなかったり、同じ時間には会えなかったり。
しくみは知っていても、やっぱり不思議です。

タイトル:「月の科学と人間の歴史」
デイビット・ホワイトハウス著 西田美緒子訳
築地書館 2020年3月 ISBN:9784806715979

『月』にまつわるすべてが書かれている、と思います。人類の最初から『月』は特別な存在だったこと、『月』の起源、どのようにして現在の形になったのか、『月』の地図を作成する人類の長い挑戦について、米ソの月面到達競争の詳細から、現在の『月』の研究について。
長く地球の側にいる『月』ですが、ホンの少しづつ遠ざかっている、というのには驚きました。生きているうちに実感できるほどのスピードではありませんが。
それに地球と月が出来る過程には、様々な偶然ともいえる現象が起きて今現在があるということ、また地球には少なくとも3回ほどの生命の繁栄があったらしいのですが(最後が恐竜全盛の時代)、隕石の大衝突による環境の変化に対応できたものが、命をつないできていること。
月を知ることは、地球や私たち人類を知ることなのです。
月をめぐる不思議は、実に壮大な物語でした。

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思うこと 面白かった本

街が静かです。

誰もが、人との距離を測りながら行動しています。落ち着きの中に緊迫した感じもあります。厳しい状況は、長期戦になるというのが、専門家の意見です。
特効薬もワクチンも無いのですから、その通りになるでしょう。
多くの人に免疫が出来るまで、流行の波があると思います。
スキンシップが人の心の癒しには欠かせないと思いますが、これからは多くの人とのスキンシップは注意しながら、となるかもしれません。
世の中が大きく変化することでしょう。
どのように変化するかは、私たち次第です。
「量」より「質」が求められるようになるとか…。

タイトル:「百年の家」
J.パトリック・ルイス/作 長田弘/訳 ロベルト・インノチェンティ/絵
ISBN:9784062830423

時の流れは、いつも良いことも悪い事も連れてきます。
この絵本の主人公の「家」も100年の時間の中で、様々な暮らしを見守って来ました。
そうして、最後は打ち捨てられてしまうのか? と思いきや近代的な家に生まれ変わり存在し続けています。

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思うこと 日常の一コマ

事態は深刻…

最近、ようやく通勤者が減りつつあるように思います。「緊急事態宣言」の効果でしょうか。けれども、日々の買い物や野暮用のため(たぶん)、近所では人が結構歩いています。かく言う私もその一人なのですが。
なかなか自宅にこもり切りというのが、難しいです。一人ひとりの自覚と行動がこの先の社会に影響を与える、ということは本当に良く承知しています。
何かもっと居心地よい部屋になるアイデアはないものか?
片付けが悩ましい。貧乏性のせいか、捨てられない…。デパートの紙袋とか、包装のリボンやヒモの類、すっきりしたいと熱望しつつ、なぜでしょう?

前から、私にはライフワークにしたいことがあって、試験的にイベントを計画していましたが、残念ながら中止となりました。けれども、実施するには準備も何も整っているとは言えず、かえって良かったと思っています。まずは走り出してみて、修正していく考えもありますが、私の場合あまりにもイメージに頼りすぎていて、現実的とは言えなかった。非常に困難な状況で世の中の価値観やしくみの転換期にあると思いますが、このことを私にとってプラスとなるようにしたい、という気持ちです。

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思うこと 面白かった本

「よあけ」を読んで

普段、あまり絵本を熱心に読むことはないのですが、このところ必要があって
大人も楽しめる絵本を探しています。そうして出会った絵本が「よあけ」でした。
おじいさんと子どもが湖のほとりの木の下で野宿をしています。その夜の情景、刻々と夜明けに向かって変わっていく様子を短い言葉と絵で表現しています。
何の変哲もない、当たり前のことですが、「明けない夜はないのだな」と思いました。自然は淡々と時を刻んでいきます。いつものように始まった1日でも、予期しないようなことが起きますが、また夜が来て朝が来る。そうした時間の先に解決したり、改善されたり、自分が変わったり、社会が変化したり、ということに繋がっていくのかなと思いました。

タイトル「よあけ」
ユリー・シュルヴィッツ 作・画 瀬田貞二 訳
福音館書店 ISBN:9784834005486

家の近くで咲いてます。


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思うこと 風景

雪の一日

桜が咲いたというのに、雪が降りました。寒い一日でした。
外出自粛要請があったため、街には人があまりいません。
閑散とした風景は物悲しいですね。普通であること、当たり前であることが、とても大切なことなんだと思いました。長期戦を覚悟しなければならない状況です。
ぼちぼち行く、焦らない、ゆったりと…は、なんだか分が悪い。
なにしろ今まではスピードが一番大事でしたから、急ブレーキがかかったみたいです。
早いことは、時間の節約につながり、コスト削減になる、というのは本当でしょうか?
丁寧なこと、正直なこと、ゆとりある振る舞い、は過去のものでしょうか?今、考えたいことです。

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思うこと 面白かった本

ゆったり過ごしたい

 こんな時だから、ゆっくり過ごしたいと思います。特に人込みを気にしなくて良い場所を探しています。映画もお芝居もコンサートも動物園も美術館も、行きにくいですね。ですから、普段あまり意識しないような、ゆったりした時間の過ごし方を研究しています。家にばかり居るのも気詰まりですので、公園散歩だとか、近所の探検だとか…。雨が降ってしまうと辛いですけど。通勤電車もお店も普段よりは人出が少ないです。遠出も車があれば良いですが、公共交通機関の利用は控えた方がよさそうです。
だから、というわけではないですが、本を読むことが多くなりました。

タイトル「日本の音」2011年7月
コロナ・ブックス編集部 編者
平凡社 ISBN:9784582634587

音を感じさせる日本画や浮世絵、打掛や焼き物を紹介しています。音は以下の4つに分類されています。「自然の音」「鳥獣の声」「歴史と生活の音」「年中行事の音」
まず「自然の音」は例えば雨音、雷鳴、潮騒など。「歴史と生活の音」は楽器や衣擦れの音、遊び声や焚火の音。そして「年中行事の音」とは花火の音や盆踊り、祇園祭など。なかなか絵を見るだけで音を連想することは少ないと思いますが、このような視点もあるのだと少し感動です。すばらしい作品は、情景が平面の絵としてではなく映像のように見えるということでしょうか。その場の雰囲気を臨場感あふれるように感じることができる。見る側も感性を研ぎ澄まさなければ見えないものかもしれません。見よう、見たいと前のめりでは、かえって逃げて行ってしまうものという気もしますが。
絵の楽しみ方も人それぞれでしょう。たくさん見たい人、お気に入りを数点あるいは1点だけで満足する人、美術館の雰囲気や建物そのものが好きな人。
早く世の中が平穏になって、好きな場所に好きなだけ居られるようになるといいです。

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思うこと 面白かった本

暴力は絶対だめ!

アストリッドさんの本です。

1978年のドイツ書店協会平和賞を受賞の授賞式での講演原稿を本にしたものです。内容は題名の通りです。児童本作家らしくわかりやすい言葉で明快に暴力の特性とその根源について述べています。
昔から、子どものしつけには鞭が使われてきたということ、そしてそれは「愛の鞭」などと美化され、子どもたちを肉体的にも精神的にも傷つけてきたこと。そうしたことが、暴力の連鎖を生み出している。暴力で人を支配する、国を支配する、社会を支配する、世界を支配する…。
このスピーチの内容は今も色あせない。もしかしたら、より深刻になっているという気すらします。
最近、都営地下鉄の駅には「暴力」に警鐘を鳴らすようなポスターが貼られています。
『人をぶっちゃダメ』とか、毎月文言が違いますが、子どもが書いたと思われる字で。

テレビゲームの架空の世界で戦争ごっこをしていると、現実との境が曖昧になりはしないか、心配です。どんどん刺激的になっていく。そうしないと面白くないから。本当に大丈夫なのでしょうか?

平和って、暴力と違ってとても地味で、爽やかな風のようなものなのかもしれません。誰にも平等に吹いているけれど、なかなか気が付いてもらえない。

タイトル「暴力は絶対だめ!」
アストリッド・リンドグレーン
石井 登志子志 訳
2015年8月 岩波書店

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思うこと 日常の一コマ

リチャード・ジュエル

 久しぶりにハリウッド映画を観ました。
監督はクリント・イーストウッド、内容を一言でいえば、えん罪ものです。それも実話だそうで。昨日のヒーローが今日は容疑者、それも限りなく「クロ」に近い…。
しかしまぁ、初動捜査の段階で犯人だと思ってすべてを見れば、それは犯人だと指し示すような事柄ばかりクローズアップされていき、どんどん修正されずに、というか、ほとんど騙しに近い手法で犯人にされていく。これをはねのけて、犯人ではないことを証明するのは至難の技です。結末は予想できていても、胸が痛くなるような展開でした。
世の中、正義ばかりが通るとは限らない。
けれども、自分を信じることは、理不尽な出来事を乗り越える手立てなんだ、と思いました。

興味のある方は、ぜひ!

http://wwws.warnerbros.co.jp/richard-jewelljp/index.html

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思うこと 面白かった本

犬について

今年の干支は「ねずみ」ですが、ずっと昔から人の側で仲間のような存在である犬の本を読みました。ペットとして気軽に飼い始めることが多いのですが、生き物は自然そのもの、相手にも感情や尊重されるべき権利?があるように思います。そうした良好な関係が築かれているとき、お互いが幸せなんだろうと思うのです。自分にも小型犬を飼っていた時期があります。小型犬は大型犬ほど散歩や食事に気を使わずに済みますが、犬には犬の感情や事情があるのは同じ。家族の一員であり、なぜか王様だったり子供だったりします。そんなことを久しぶりに思い出しました。

タイトル『グレイのものがたり』
いせひでこ著 中公文庫 2017年6月
ISBN:9784122064225

この本に出てくる犬は大型犬のシベリアンハスキー犬です。そのため訓練して人がコントロールして犬の行動を制御する必要があります。欧米ではしつけが行き届いているので、大型犬でもリードなしで散歩したり電車に乗っていたりしていて感心したものです。
文中に「甘やかすのと、かわいがるのは違う」という言葉が出てきます。この違いを理解して実践するのは、本当に難しいことですね。
主人公のグレイは訓練半ばで病に倒れ、あっけなく天国に旅立ってしまいます。その間の家族の心境や大切な時間を丁寧に記録されています。本の中でお知り合いになっただけですが、何か同じ時間を共有していたかのような気持ちになりました。読み終えたあとは、ぽっかり心に穴が空いたようです。

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思うこと 風景

気軽に写真を!

今日は久しぶりに雨の一日でした。この時期の雨は季節を先へと進めるようです。
寒さを連れてきて、冷たさもひとしおです。
そして雨ですと、なかなか綺麗な写真は撮りにくいです。
ある程度明るさがないと、コントラストが出にくいのだと思います。
しかし、晴れていると紅葉と青空は抜群の相性です。
素人でも、なんとなく納得できそうに撮れたりします。
季節とお天気の魔法でしょうか?