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思うこと 面白かった本

ミステリー好きです。

ようやく大好きなミステリー1冊、読み終わりました。
なぜミステリーが好きなのか、と考えてみたら、謎解きの面白さはもちろん、人間心理の複雑さ、状況に左右されながら判断を間違えていく様子など、臨場感があるのがたまらない。設定が突飛でついていけないものも、たまにありますけど。
あと、怪談実話なども好きです。怖いもの見たさ、というのでしょうか。
昔、今時期(お盆のころ)テレビで昼間実話を再現ドラマにしたものがありました。
タイトルを失念してしまったのですが、本当に怖かった。でも、見ずにはいられない興味があって。
見た後はトイレに行くのも怖いし、なんとなく自分の背後が怖い。
今回は下記の本です。

タイトル:山岳迷宮(ラビリンス) 山のミステリー傑作選
山前 譲 編 光文社
ISBN:9784334773243 2016年7月

8編選ばれていまして、梓林太郎や森村誠一など山を題材にしたミステリーで有名な方々の作品集です。
どれも読みごたえがあって、良かったですが、怖い話というのでは、樋口明雄の「モーレン小屋」が怖かった。ネタバレは良くないので、あらすじを書けませんが、冬山というのは異常なことが起こっても不思議ではないだろうと思わされるお話です。
夏におススメです。
怖いですねえ。


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思うこと 面白かった本

もう、一捻り!

やっと、本を読みました。
でも、なんだか物足りない。トリックにもう一捻り欲しい、と思いました。
私は、あまり勘が良い方ではないので、たいてい作者の意図する伏線に気が付かずに騙され続けて最後に至ることが多いのです。
けれども、下記の本は最初から怪しい人が、わかりやすい手口で仕掛けていましたので、もっと何か見落としているに違いない、大どんでん返しがあるのかも、と期待していました。
でも、そんなことはなかったのです。
気分的には、本格ミステリーを希望していたのですが。
決して、面白くない訳ではないです。期待が大きかった分、ちょっと残念でした。

タイトル:「真贋」双葉文庫
作者:今野 敏
株式会社 双葉社
ISBN:9784575522297 2019年6月


 最近、また感染者が増えていますが、以前のような危機感があまり感じられません。
自粛に飽きた、そろそろ行きたいところに自由に行きたい、ということですね。
それに経済的に立ち行かない人がたくさんいらっしゃる、ということもあるでしょう。
少しでもお役に立ちたい、と思います。
コロナだけではなく、大雨や地震などによる災害も増加傾向にあります。
「安心・安全」が何より重要な時代になりました。
それも自分の判断によって、危険度が左右されることもわかってきました。
いやはや、大変な時代になったものです。

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思うこと 面白かった本 風景

もう夏です!

 梅雨入りしましたが、晴れると暑い!
日差しは厳しいですし、風も湿り気を帯びて、なんだか熱い…。
マスクを「外したい」ですが、あたりを見回すと、みんなちゃんとマスクしてる。
密な場所や換気の悪そうなところは、外してはいけないでしょうが、それ以外は良いのでは?
とにかく、みんな律儀というか、常識ありずぎ、なのか。(自分が規則をはみだしなのか⁉)
感染したくはないけれど、他の要因で体調を崩すのも違う気がして、悩ましい毎日です。
「東京アラート」も解除になりましたし、本格的に社会がコロナと共存しつつ、経済も回していく段階になりました。

少し前に撮ったものです。きっと今はお花は終わっています。

相変わらず「宇宙」の勉強にガンバっています。
下記の本を読みました。

タイトル:宇宙はこう考えられている
青野由利 著 2013年6月 筑摩書房
ISBN:9784480688965

 前回の本より、内容が深堀りされています。(前回の本は主に中高生向けでしたし)
著者は科学ジャーナリストということで、素人にもわかりやすく説明されています。
「科学ジャーナリスト」というお仕事があることにも驚きましたが、確かにノーベル賞関連の記事では、その受賞の内容や受賞の意味など専門的な知識が必要です。
誰にでも書ける、というものではないことも想像できました。
読めば読むほど「宇宙」は不思議だし、偶然に偶然が重なって「人類」が登場して
今の私たちが存在している…。神様が本当にいるのかもしれません。
もちろん、理論の方程式や数字は本書にはでてきませんが、科学者たちが数式を解くことで、宇宙の始まりはこうだったに違いない、などと推定され、観測により実証されて今がある、ということをかみ砕いて教えてくれます。
また、有名な科学者の似顔絵が、簡潔でありながら特徴をよく捉えていて楽しいです。

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面白かった本

宇宙 不思議な空間

月に関する本を読んでから、俄然宇宙に目が向き始めました。
でも、昔から星を見ただけで星座がわかる、なんてことは私には、とても不思議な事です。
それに、満天の星空を見た事がありません。いつか、見たいと願っています!
なんとなくタイトルに惹かれて読みました。
中高生向けでしたので、ルビあり、イラスト満載(吉田戦車 絵)読みやすさ抜群!

タイトル:「国立天文台教授が教える ブラックホールってすごいやつ」

本間希樹 著 扶桑社 2019/12
ISBN:9784594083625

ブラックホールが穴じゃなくて、天体だなんて知らなかったです。
なんでも吸い込む穴だと思っていました。
なんでも吸い込む、は合っていたようですが。
もう少し勉強してみようと思う。

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思うこと 面白かった本

面白い絵本

 最近の絵本は、大人でも楽しめるものが多くなっています。
設定からして、アハハ!というものが特に好きです。

タイトル:オニのサラリーマン 富安陽子 文 大島 妙子 絵
福音館書店 2015年10月 ISBN:978-4-834082005 

これは「らじるらじる」というNHKの聞き逃し放送を聞くことができるサービスで出会いました。https://www.nhk.or.jp/radio/magazine/detail/roudokuhiroba20200413.html 

主にご自宅にいるお子様向けなので絵本の朗読が多いですが、中には文芸作品の一部なども聞けるようです。(現在、体験中です)
上記の作品はシリーズの1作目だったようです。主人公のオニはスーツをビシッと着て金棒担いで出勤します。そしてこの日は「血の池地獄」の監視を担当しますが…。あれまっ というような失態もありながら、ようやく勤めをこなして帰路につきます。このような内容の絵本は、大阪弁で書かれていることが多いように思います。特に大阪は笑いの文化の中心であり、言葉の響きや口調が、ユーモアのある作品にピッタリなのでしょう。
同じような作品をご紹介します。
こちらは、「らじるらじる」では取り上げらていません。

タイトル:「じごくのラーメンや」苅田澄子 作 西村繁男 絵
教育画劇 2010年4月 ISBN:978-4-774611556

絵本なのに、需要と供給の関係がよくわかる不思議なお話です。みんなに受ける商品を作り出せば、天国からも注文が殺到する…。あとはもう、地獄とか天国とか、定義そのものが曖昧なことになってしまう。とても子ども向けとは思えません。

タイトル:「天女銭湯」 ベク・ヒナ 作 長谷川 義史 訳
ブロンズ新社 2016年8月 ISBN:978-4-893096159

最後の「天女銭湯」は韓国の作家の作品で、絵ではなく人形の写真を使っています。そしてまた、「天女」の姿形も大変インパクトがあり、好みの分かれるところだと思います。「天女」も若かりし頃は、きっと美しかっただろうけど…。韓国にも銭湯があるんだ、とか、お風呂上りにヤクルト飲むんだ、とか文化の面でも発見がありました。



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思うこと 面白かった本

『月』について

出勤日数が減りました。
でも仕事量は、あまり減りません。
要領よく、効率よく、手際よく、これが私の課題なのでしょう。
なんとか工夫したい、と思います。
今日は朝から雨が降り続いています。
家にいても、お天気が良くないと心も沈みがちです。
雨には、雨の良さもあるとも思うのですが…。

今年は咲くのが早いのでは?


このところ、まったりしながら下記の本を読みました。
最近、なぜか『月』が気になりまして。
いつも同じ方向から空を眺めるので(つまり窓から眺めるのです)、当然『月』が見えたり、見えなかったり、同じ時間には会えなかったり。
しくみは知っていても、やっぱり不思議です。

タイトル:「月の科学と人間の歴史」
デイビット・ホワイトハウス著 西田美緒子訳
築地書館 2020年3月 ISBN:9784806715979

『月』にまつわるすべてが書かれている、と思います。人類の最初から『月』は特別な存在だったこと、『月』の起源、どのようにして現在の形になったのか、『月』の地図を作成する人類の長い挑戦について、米ソの月面到達競争の詳細から、現在の『月』の研究について。
長く地球の側にいる『月』ですが、ホンの少しづつ遠ざかっている、というのには驚きました。生きているうちに実感できるほどのスピードではありませんが。
それに地球と月が出来る過程には、様々な偶然ともいえる現象が起きて今現在があるということ、また地球には少なくとも3回ほどの生命の繁栄があったらしいのですが(最後が恐竜全盛の時代)、隕石の大衝突による環境の変化に対応できたものが、命をつないできていること。
月を知ることは、地球や私たち人類を知ることなのです。
月をめぐる不思議は、実に壮大な物語でした。

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思うこと 面白かった本

街が静かです。

誰もが、人との距離を測りながら行動しています。落ち着きの中に緊迫した感じもあります。厳しい状況は、長期戦になるというのが、専門家の意見です。
特効薬もワクチンも無いのですから、その通りになるでしょう。
多くの人に免疫が出来るまで、流行の波があると思います。
スキンシップが人の心の癒しには欠かせないと思いますが、これからは多くの人とのスキンシップは注意しながら、となるかもしれません。
世の中が大きく変化することでしょう。
どのように変化するかは、私たち次第です。
「量」より「質」が求められるようになるとか…。

タイトル:「百年の家」
J.パトリック・ルイス/作 長田弘/訳 ロベルト・インノチェンティ/絵
ISBN:9784062830423

時の流れは、いつも良いことも悪い事も連れてきます。
この絵本の主人公の「家」も100年の時間の中で、様々な暮らしを見守って来ました。
そうして、最後は打ち捨てられてしまうのか? と思いきや近代的な家に生まれ変わり存在し続けています。

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思うこと 面白かった本

「よあけ」を読んで

普段、あまり絵本を熱心に読むことはないのですが、このところ必要があって
大人も楽しめる絵本を探しています。そうして出会った絵本が「よあけ」でした。
おじいさんと子どもが湖のほとりの木の下で野宿をしています。その夜の情景、刻々と夜明けに向かって変わっていく様子を短い言葉と絵で表現しています。
何の変哲もない、当たり前のことですが、「明けない夜はないのだな」と思いました。自然は淡々と時を刻んでいきます。いつものように始まった1日でも、予期しないようなことが起きますが、また夜が来て朝が来る。そうした時間の先に解決したり、改善されたり、自分が変わったり、社会が変化したり、ということに繋がっていくのかなと思いました。

タイトル「よあけ」
ユリー・シュルヴィッツ 作・画 瀬田貞二 訳
福音館書店 ISBN:9784834005486

家の近くで咲いてます。


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日常の一コマ 美味しい一皿 面白かった本

冷凍餃子がうまい!

 先日テレビで冷凍餃子を作る技術の進歩で画期的に美味しくなっている、という話を見ました。そこでトライ!でも実際、トライなんて言うほどの技術は不要で、水も油も蓋も不要、ただ単純に焼くだけ。これで羽根つきの美味しい餃子が完成します。感動です。何といっても今まで油や水の量が不明だし、いつ投入するのか、どのくらいの時間焼くのか、適当にやっていました。そのため皮が破けたり、ふにゃふにゃの皮だったり、パリッと焼けたためしがありませんでした。でも本日の冷凍餃子は、お店でいただくのと変わりありません。いやもう、感動しかありません。技術の進歩って、身近なものに反映されると本当にうれしいものです。

さて、ようやく読み終わりました。
タイトル:暮らしの文藝「片づけたい」
揚石圭子 編集 2017年6月
ISBN:9784309025841

この本は32人の作家の「片づけ」に関するエッセイをまとめたもので、合間に片づけや掃除についてのコラムがはさまっている不思議な読み物です。当然、作家によって片づけに対する考えや姿勢もそれぞれで、そこが楽しい。そして誰でも、このことに付き合いながら日々を過ごしていることを改めて思いました。生きているからには避けて通れない。まあでも、ごみを何トンと貯めた強者もいるようですが。読み終わったら、断捨離したいような、もう少し怠惰にすごしたいような…。

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思うこと 面白かった本

ゆったり過ごしたい

 こんな時だから、ゆっくり過ごしたいと思います。特に人込みを気にしなくて良い場所を探しています。映画もお芝居もコンサートも動物園も美術館も、行きにくいですね。ですから、普段あまり意識しないような、ゆったりした時間の過ごし方を研究しています。家にばかり居るのも気詰まりですので、公園散歩だとか、近所の探検だとか…。雨が降ってしまうと辛いですけど。通勤電車もお店も普段よりは人出が少ないです。遠出も車があれば良いですが、公共交通機関の利用は控えた方がよさそうです。
だから、というわけではないですが、本を読むことが多くなりました。

タイトル「日本の音」2011年7月
コロナ・ブックス編集部 編者
平凡社 ISBN:9784582634587

音を感じさせる日本画や浮世絵、打掛や焼き物を紹介しています。音は以下の4つに分類されています。「自然の音」「鳥獣の声」「歴史と生活の音」「年中行事の音」
まず「自然の音」は例えば雨音、雷鳴、潮騒など。「歴史と生活の音」は楽器や衣擦れの音、遊び声や焚火の音。そして「年中行事の音」とは花火の音や盆踊り、祇園祭など。なかなか絵を見るだけで音を連想することは少ないと思いますが、このような視点もあるのだと少し感動です。すばらしい作品は、情景が平面の絵としてではなく映像のように見えるということでしょうか。その場の雰囲気を臨場感あふれるように感じることができる。見る側も感性を研ぎ澄まさなければ見えないものかもしれません。見よう、見たいと前のめりでは、かえって逃げて行ってしまうものという気もしますが。
絵の楽しみ方も人それぞれでしょう。たくさん見たい人、お気に入りを数点あるいは1点だけで満足する人、美術館の雰囲気や建物そのものが好きな人。
早く世の中が平穏になって、好きな場所に好きなだけ居られるようになるといいです。