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お役立ち本 思うこと

猛暑がやってきた!

 とうとう梅雨も明けて、暑い暑い夏がやってきました。
入道雲がモクモクして、青空に様々な形になって楽しませてくれます。
急に暑くなったので、体調管理に気を付けましょう。
冷たいものを口にしたくなるけれど、ほどほどにしないと胃腸が冷えてしまいます。
冷房も要注意です。なぜか足元は冷えます。

 先日、カナダ人作家の読み聞かせをご案内させていただきました。
いわゆる「読み聞かせ」というよりは、知り合いに語り掛けるような自然な「読み聞かせ」でした。
肝心な「絵」がよく見えなかったのが残念でした。
購入するか、図書館で借りるか、本屋さんで立ち読みするか…。
辻仁成さんの訳もこなれており、物語がすっと入ってきました。
お話自体は、ロミオとジュリエットの現代版ですが、現代社会の分断、宗教の在り方、大人の常識、そして夢そのものも「今」を映し出していると思います。
どこかで目にしましたら、手に取ってみてください。


タイトル:「AIと社会 未来をひらく技術とのかかわり方」著者:江間有沙
株式会社 技術評論社 2021年6月 ISBN:97842977121303

 この本は、AIがすでに社会に浸透しつつあること、どんなことができて、何ができないのか、どのような仕組みで動き、その品質の保証はだれがどのようにするのか、法整備はされているのか、などと広範囲にわたって今の状況と来るべき未来の姿を教えてくれます。
AIとは、なりたい未来の姿を実現する道具なのです。
AIは学習することが特色です。学習するにはデータが必要ですが、このデータは社会の今を色濃く反映したもので、意識しようがしまいが、バイアスがかかっているのです。常識だって、時代につれ変化します。
そのためAIがいつも正しい答えを出すとは限りません。
そしてAIは判断しない、AIがだした答えを採用するかしないかは人間が決めるのです。
だからAIがどのようなデータを学習し、答えを導き出したかをなるべく正しく推測することが重要なのです。残念ながら、完全に説明することは困難だそうです…。


かわいらしいキャラクターが楽しい本ですが、内容はすこし専門的です。
持続可能な社会の実現に向けてAIはなくてはならないもの、との認識を強くしました。
誰もがAIを使いこなす日がやってるのです。
絵本に描かれていた「夢」と相まって、ワクワクします。

あなたにとって 、この1冊が未来を拓く助けとなりますように。

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思うこと 読み物

カナダ人作家による絵本の読み聞かせ。

 夏を目の前に、今年も半分過ぎました。
年度でいうと、まだ半分過ぎてないですが、お役所などは今年度の予算を使い切るために、早目の進行が求められる時期です。特に今年はオリンピック・パラリンピック開催のため、テレワークが推奨されて手続きが遅くなると思われ、さらに物流も滞りがちと予想されており、厳しい状況です。
9月ごろから急に忙しくなりそうで、怖いです。

毎夏、暑さが異常で体調管理が大変です。
それでも、ワクチン接種をすることにしました。
近所のかかりつけ医で、1回目が8月に予約が取れました。(2回目は9月)
ワクチンに関する様々な情報は、どれが信ぴょう性が高いのか、少しも判断がつきません。
けれども、免疫を獲得することが感染の予防に大きな役割を果たすとなれば、これはやはり接種するしかない、と思いました。接種の翌日が痛いとか、腕があがらないとか、よく耳にします。不安です~。

話は全く変わりますが、カナダ大使館の中に図書館が併設されていることは、おそらくそんなに知られていないと思います。入館時に身分証明書の提示が求められますが、だれでも利用することができます。
残念ながら、現在はコロナ禍のため大使館自体が緊急を要するもの以外の業務は基本的にテレワークになっていますので、図書館も閉鎖されています。けれども明日の日曜日限定で原作者による絵本の読み聞かせがYouTube配信されます。
7月18日午前11時から19日午前11時まで 24時間限定です。

https://www.youtube.com/watch?v=H3L0Bc7zX-U

タイトル:おなじ星をみあげて 著者・イラストレーター:ジャック・ゴールドスティン
訳者:辻 仁成 

絵本のあらすじは、若いユダヤ人の少年とイスラム教徒の少女がモントリオールの労働者階級地区・マイルエンドの公園で出会います。
彼らはお互いに星や星座に深い興味を持っていることを知り、いつの日か科学者や宇宙飛行士になることを夢見て語り合います。
けれど、二人が仲良くなることを親は許しません。親同士は喧嘩をし、女の子一家は引っ越してしまいます。… あとはお楽しみ。
この本は7/29に発売予定です。

ジャック・ゴールドスティンさんとは?

ケベック出身のジャック・ゴールドスティンはBD及び子ども向けの本の作家、イラストレーターです。

地質学者の道を歩み始めて間もなく、ジャック・ゴールドスティンは1981年に処女作 Le Petit Débrouillard (ル・プチ・デブルィヤール)でイラストレーターとしてデビューしました。この本では科学好きな登場人物たちがさまざまな実験を体験していきます。その一人「ベッポ」という名のカエルは彼の雑誌 « Les Débrouillards » (レ・デブルィヤール)のマスコットとなりました。

BD以外の分野では、6歳から106歳までの子どもたちのために、l’Arbragan (ラルブラガン) と Azadah (アザダ) のような作品(文とイラスト)を発表しています。これらの本は多くの言語に翻訳され、《モントリオールの図書館》賞、《カナダ総督》賞、《ALSJ(フランス・ジュニア書専門店協会)の魔女たち》賞を受賞しています。

よろしければ、ぜひYouTube、ご覧ください。24時間限定です。

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エッセイ 思うこと 面白かった本

梅雨、真っ盛り…。

 大雨が続いています。大きな災害につながらないことを祈るばかりです。
けれども今年も災害が起こってしまいました。被害に遭われた方、大変な思いをされた方、皆様にお見舞い申し上げます。

こういう時は、日頃の備えが問われるわけですが、心配性の割には物理的な備え、たとえば「水」や「食料」の備蓄、非常持ち出し袋の常備というのは、自分にとってかなりハードルの高いことです。備蓄場所を確保すること、また避難のためには、備蓄とは別の持ち出しのための様々なグッズの収集、それらの期限管理、はたまたそれを日ごろから点検し、便利グッズがあれば内容物のアップデート、どれをとっても苦手なことばかりです。
なにしろ、日常に必要なものたちの整理整頓だって、なかなかままならないのですから、当たり前ですが。
よく片付けについてのムック本などを見ていると、日常的に片付け上手な人は、非常時の備えも万全という方が多いように思います。そりゃそうだ、と自分に突っ込み、防災はやっぱり難しいと落ち込みます。

タイトル:「Q 人生って?」 著者:よしもとばなな
株式会社幻冬舎 2011年8月 ISBN:9784344417274

 タイトルのように、よしもとさんの人生に対する考えが書かれています。
もともとご自身のサイト内で質問コーナーを設けており、そこで様々な質問に答えてこられる中で、繰り返し出てくるテーマがあり、それを共通の悩みとして取り上げて質問に答える形式のエッセイとなっています。たとえば、目次には以下のような質問があります。「ほんとうの優しさってなんだと思いますか?」 とか、「つきあっている人にお金を貸してくれと言われたら、どうすればいいのでしょうか?」 「死への不安にとらわれてしまうとき、どうしたら前向きな気持ちになれますか?」 などいかにも人生の深いお話から、日常によくある悩みまで、フルコースです。ご自身の体験・経験から得られた感想や見解が、とても正直に語られていて、好感が持てます。こうした人生相談は、一般論か理想論、中庸が肝心などなど、なかなか苦しい気持ちに寄り添った答えがないことが多いものです。
もちろん、人生に正しい回答などあるはずがないのですが、それでもなお辛いとき、宗教などの既存の教えばかりではなく、もっと身近に気持ちの支えが欲しい。
みんな一緒なんだよ、状況は違っても同じように辛いことがあるんだよ、でも大丈夫。
それでもなお生きることが大事だし、自分が楽になる視点をみつけるといいよ、と勇気をもらいました。

この1冊が、あなたの暮らしに寄り添う本となりますように。

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雑学 面白かった本

朝ドラ

 今度の朝ドラは、ヒロインが気象予報士を目指して、世の中のお役に立っていくお話のようです。
背景に写る自然の情景が、特に空の表情が素敵です。もちろんヒロインをはじめ、登場人物の皆さんも、とても素敵です。一人一人の心情が的確に描かれているのでしょうね。わかりやすいと思うのです。
現実の世界では、自分のまわりの人たちが何を考えているか、どう受け止めているか、わからないことが多いですから。実世界は、様々なことがわからないから筋書きのないドラマなんでしょう。
なんとなく習慣的に見ていますが、毎回いろんな工夫があって楽しみです。

タイトル:デジタルで読む脳 × 紙の本で読む脳
著者:メアリアン・ウルフ 訳:大田直子
株式会社インターシフト 2020年4月
ISBN:9784772695671

 PCの画面でマニュアルを見てもなかなか頭に入らないと感じていました。
昨今、印刷するのは紙の無駄遣いとされているので、なるべく控えておりました。
けれども、印刷したものを読むと安心できる気がしていました。
それはあながち間違った感覚ではないようです。言語を話すとか、文字を読む、という行為は遺伝ではないので、学習して習得する必要があります。話すことは、周りの人を見て聞いて、まねることで身に付きますが、読むことは自分の中で消化していくことなので、まねて覚えることができません。まずは、文字と実際のものを観たり、触ったり、なめたりして、照合して覚えていく。難しいのは概念です。経験や学習から脳のあらゆるネットワークが構築されて、そして文字の意味だけではなく、文章を理解できるようになるそうです。しかもごく幼少期が一番大事らしい。特に絵本の読み聞かせが重要なんだとか。そして衝撃なのは読書をしないと、読むための脳のネットワークは、たとえ大人であっても、いとも簡単に壊れてしまうこと。能力は使わないとだめになるのだそうです…。つまり歩かないと足の筋力が衰えてしまうように。
デジタルで読むことのマイナス点は、どうしても注意力が散漫になり、情報量が多いため処理できる量が減ってしまうこと。また作文も、長い文章を書けない子供が多いのだそうで。ラインやチャットを見ればわかりますね。でも時代の流れは止められません。現在、デジタルで読むことと紙で読むこと、両方を使い分けができるように子供たちを教育するプログラムの研究が進められているそうです。
どんな未来になっていくのか、楽観的に考えたいところです。

この一冊が、あなたの生活のヒントになりますように。

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思うこと 読み物

梅雨入りしました。

 梅雨入り宣言があってから、やはりというか当然というべきか、曇りや雨の日が多くなりました。
雨は必要ですし、その雰囲気も悪くないですが、なんといっても傘という荷物、レインシューズという蒸れやすい履物、快適に街歩きするのにはハードルが高いです。
湿度が高い状態は、不快であるばかりか、衛生上もカビなどの発生に気を使うので、しんどい気持ちになりやすい。なんとか、少しでも快適にすごせないものか、思案しております。

タイトル:チャリング・クロス街84番地 本を愛する人たちのための本
著者:へレーン・ハンフー 編著・訳:江藤淳
株式会社講談社 1980年4月 

上記の本はとても古い本ですが、その内容もさらに古くて1949年から1969年までアメリカ人女性とイギリスの古本屋との本の注文を中心にした往復書簡のみで成り立っています。
その当時の時代の雰囲気、本の価値、本をめぐる人々の生活の一端を垣間見ることができます。手紙のやり取りだけなのに、なんとも暖かい気持ちになる不思議な本です。
また、日本語訳も軽妙で、今の日本語とは違う慎み深い雰囲気が本の内容に似あっています。
古書店に足を踏み入れたことはないですし、これを読んだからといって、すぐに行ってみよう、というほど興味をそそられるわけでもないですが、ずっと無くならないで欲しいと思います。
本とは、とても不思議なものです。
本は人生の伴侶になれるし、時を超えて人生を照らしてくれることもあります。
それなのに、忽然と行方不明になったりして、思いがけないところからひょっこり現れたり。

この1冊が、あなたの人生のあたたかな光となりますように。

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思うこと 読み物

オリンピック?

 なんだか「緊急事態宣言」疲れを感じる今日このごろ。
オリンピック・パラリンピック開催に向けて会場付近の整備が進んでいます。世論は否定的な意見が多いように感じますが、政府をはじめIOCなどは、なぜかやる気満々。
新たな感染のリスクは、どこかに追いやられているようです。
お祭り的なイベントが制限されている中、とても楽しみにしている方もいらっしゃると思います。
選手にとっても4年に1度の大会ですから、4年後は体力気力はもちろん、新型のウイルスの出現で社会情勢すらも、先が見えない感覚があることでしょう。だったら、今年に賭けたいと思うのもよくわかります。
開催に賛成とも反対とも言えませんが、開催するのであれば、無事にすべてが良い方向で終了することを望むばかりです。

 オリンピックの起源ではありませんが、ローマ時代には町に闘技場が必ずあり、そこでは人と野生動物、あるいは動物同士、処刑など血なまぐさい出し物が皆を熱狂させていたとか。今よりも人間は野生に近かったのかもしれません。いつでも「死」は身近にあり、動物に襲われるなどの「危険」も現在とは比べ物にならないほど頻繁だったのではないでしょうか。
そんなことを思ったのも、このような本を読んだため、です。

タイトル:「絵で旅するローマ帝国時代のガリア」
著者:ジェラール・クーロン/ジャン=クロード・ゴルヴァン
訳者:瀧本 みわ/長谷川敬 
株式会社 マール社 2019年12月
ISBN:9784837309130

人間は娯楽なしには、生きられないのでしょう。
その娯楽は、時代とともに人気のあるものが変遷していく。
さすがにローマ時代と同じ出し物は今では人気を集めることは難しいかもしれませんが、似たようなものはたくさんあります。「レスリング」や「ボクシング」、「闘牛」などなど、こうした競技は人間の本能に根差したものなのかもしれません。よく考えると「やり投げ」や「棒高跳び」にしても、狩りではとても役立つ能力です。
ローマ時代は、こうした闘技ばかりでなく、劇場では演劇や音楽が披露されていました。さらに戦車競技場もあって、これは今でいう競馬でしょうか。思った以上に文化的な生活をしていたのですね。
この本は専門家たちの最新の研究結果が反映されており、かなり緻密な絵がたくさん載っています。
まるで、見てきたかのようです。
ローマ時代の人々の暮らしは、意外と現代と基本は変わっていないのかもしれない。
確かに、交通手段、通信手段、工業化、機械化など道具については飛躍的な発展のおかげで便利な生活を送っている現代社会ですが、日々の営みはそんなに大きく変化していないと感じました。

この1冊が、あなたの心の栄養となりますように。

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お役立ち本 思うこと

梅雨入りは?

 雨の日が単発で長続きしないためか、梅雨入り宣言がありません。
まだ、蒸し暑い日が多くないので、助かっています。
なにしろ、マスクが必須ですから。
不織布が有効ときいたので、今ではそればかり使用していますが、息がこもる感覚が苦しい。
昨年だって辛かったのですから、このまま、暑い夏を迎えるのかと思うと、今から体調が心配です。
歩かなくなった日常、ポッコリお腹が目立つ、疲れやすい…。
これは、まずいかも。

タイトル:人生がキラめく靴選び ストレスなく歩ける!スタイルも整う!
著者:森千秋 河出書房新社 2021年4月
ISBN:9784309288734

読んで、目から鱗が!
歩く機会が減ったので、ほとんど毎朝仕事前に近所のスーパーで買い物をするようにして歩数を最低限確保し(2,000歩強)、土日はさらに距離を伸ばして8,000歩を目標に頑張っていました。
つまり、歩く量ばかり気にしていたのです。
けれどもなんだか気のせいか、ポッコリお腹が大きくなったような?
などと不審な気持ちがありました。
この本を読み始めると、自分が正しく立っていないこと、正しく靴を履いていないこと、正しく歩いていないこと、よくわかります。しかも科学的な根拠があり、説得力が半端ないです。
よくつまずきそうになるわけ、足があがらないわけ、いちいち納得です。
この本、めげそうになったら読み返して、体にしみこませれば健康な足になり、そればかりか健康な人生をお気に入りの靴とともに送ることができそうです。
おしゃれな靴は、足に負担がかかるので外出先での目的に合わせて慎重に選ばなくてはならないこと。
普段はヒモ靴が一番良いこと、面倒がらずにひもは毎回結ぶこと。
脱ぎ着に手間がかかることが、私にはハードルが高い。
けれども、ここに手間暇をかけることが足にも靴にも、とてもハッピーなんです。
どこかで「靴は人生を運ぶ」という言葉を読みました。
本当にその通りだと思います。

この1冊が、あなたの人生の良き道案内になりますように。

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思うこと 日常の一コマ 雑学

電動歯ブラシ その後

 「緊急事態宣言」が蔓延し始めています。
電車では、乗り合わせた人々の緊張感を感じます。
なるべく混まない時間帯での移動を心がけています。
何といっても、経済活動をすべて止めてしまうことはできないのだから
「密」を避けつつすべきことを全うする、しかありません。
本当に難しい情勢です。

そのような中で、自分の健康を保つため「電動歯ブラシ」を導入しました。
口の中が清潔ですと、病気に罹り難いのです。
(風邪やインフルエンザに罹り難いということは、コロナでも有効か、と思っています。)
導入当初から良い印象で、使い始めて3か月弱というところです。
歯科衛生士の方からも、汚れの落ち方が格段に良いとの指摘があり、このまま続けたいと思います。
気分や体調に左右されずに、一定の強さの歯磨きができるところが、私には本当に助かります。
難点は、蓄電池です。2週間ほど(1日2回の使用で)に1回くらいの割合で充電しなくてはなりません。
そしてまた、この充電時間が2日ほどかかる。長すぎ!と思うのです。
2本購入して予備を作ることも考えましたが、どっちを充電すべきなのか、管理に戸惑いそうな予感がします。そしてまた、蓄電池にも寿命があって、これを捨てるために分解しなくてはならないのは憂鬱です。
宇宙へ飛び出すための技術革新も良いですが、日常の問題解決にも、もっと迅速に対応して欲しいものです。

タイトル:「SF映画術 ジェームズ・キャメロンと6人の巨匠が語るサイエンス・フィクション創作講座」
著:ジェームズ・キャメロン 訳:阿部清美
㈱ディスクユニオン 2020年10月 ISBN:9784866470955

 今回は、今までと少し違う系統の本です。私は映画は好きですが、たくさん観るわけではないし、SFばかりが好みということでもありません。けれども、ジェームズ・キャメロンといえば「エイリアン」や「ターミネーター」だし、昔観た「未知との遭遇」や「スターウォーズ」、「E・T」などを思い出し手に取ったという次第。
6人の巨匠とは、ジェームズ・キャメロン本人とスティーヴン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカス、クリストファー・ノーラン、ギレルモ・デル・トロ、リドリー・スコット、アーノルド・シュワルツェネッガーです。6人のそれぞれの視点からSF映画の本質について語ったインタビューを書籍化したものです。
SF映画を単に娯楽作品としか考えていませんでしたが、来るべき未来を映像化して科学の力を過信するとどうなるか、ということについて警鐘を鳴らすという意味合いもあることに、初めて気が付きました。そして今現在の社会や地球規模の問題が未来にどう影響するか、ということを科学的な知見を基に描かれている。(時には専門の研究者の協力を得ながらストーリーを作り上げる。)そうでなければ、あれだけリアルな映像やストーリーにはなりません。しかしながら、まだ実現していないこと、見たことがない地球外生物の姿、未来で当たり前であろうロボットの姿など、どうやって形にするのか、興味深いものがあります。
ジェンダー、差別、経済優先の社会、未知の病原菌の襲来、すべてSF映画に反映されています。
そして科学技術の発達が目覚ましい今日、リアルに未来を思い描くのが難しくなっています。
けれども、これからもSF映画は未来は人類の英知でより良い世界に変えられる、と訴え続けることでしょう。

この1冊が、あなたの楽しみを広げてくれる道案内となれば嬉しいです。

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読み物 面白かった本

GWで

 のんびり過ごしたGWも、もうお終いです。
休みボケが確実です。とても仕事自体を遠くに感じる…。
テレワークとはいえ、仕事は仕事。
きちんとね。しなければ。
でも2日間頑張れば、また土日なんだから。(と自分を励まして)
不定休で働いている方、ごめんなさい。

休みの間、何気なく見ていたNHKで「赤ちゃん本部長」というアニメがありました。
ある朝、起きたら47歳の本部長が赤ちゃんになっていた、というコメディアニメです。
けれども見ていると、なかなか内容がシュールで深淵です。
身体と機能が赤ちゃんで脳みそや声は本部長のまま。
そんなわけのわからない状況なのに、周囲の部下や同僚、果ては上司や取引先まで
赤ちゃん本部長を受け入れてしまうのです。
そして赤ちゃんになってしまったことで、客観的な視点で物事を観察するようになり、様々な問題がかえって明快に浮き彫りになるのです。
育児と仕事の両立だとか、ジェンダーの問題。
娘から(赤ちゃん本部長は娘に送迎してもらっている)「自分の血を引く子どもは絶対作らない、
でもお父さんの面倒は見るから安心して」、と宣言されるシーンがあります。
また、同性愛同士で暮らしている部下がいたり、結婚しない部下もいる。
今まで思い描かれていた人生の設計図、たとえば20代で結婚して、そのうち子供が2人くらい生まれて、
30代くらいでマイホーム買って、ずっと同じ会社で働いて…は、今では幻想にすぎない。
現代は結婚してもしなくても良いし、子どもを持たなくても良い、転職も大いにありだし。
こうした生き方の価値観は、時代によって変化していることをこのアニメはわかりやすく教えてくれます。
つまり、赤ちゃんになってしまったことで、周囲とのコミュニケーションがより親密になり、部下の本音や日常生活が垣間見えるようになったのです。
YouTubeで見られるようです。ご興味がありましたら、ぜひ。
赤ちゃん本部長アニメ – YouTube

タイトル:「小暮写眞館」 著者:宮部みゆき
㈱講談社 2013年10月 ISBN:9784062776738

 推理小説というより、中高生向けの青春物語のような読みやすさです。
殺人事件は起こらないし、普通の家庭のごくありふれた風景が描かれています。
けれども、徐々に主人公の家族それぞれの心の奥に秘められていた苦しい記憶が重苦しく明らかになってきます。物語の中心にはないけれど、「いじめ」という名の暴力に深く傷ついた人のことが重なり合って、
後半になって物語が大きく展開していきます。
「いじめ」をする人にも哀しみや寂しさ、自分を認めてほしい気持ちがあることを察することはできても、
そのどうにもならない感情を紛らわせるために「いじめ」をする、というのは許されることではないと思うのです。けれども物語の結末は、ほのかな希望が見える優しいものでした。
もしよかったら、読んでみてほしい1冊です。

この本が、優しいあなたの心の燈火となりますように。



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日常の一コマ 面白かった本

お天気は最高!なのに

 気持ちの良いお天気が続きます。午後に土砂降りの雨が急に降ることを除けば。
風が少しヒンヤリして、空気がサラッと軽い。
こんな季節は本当に短いですね。木々の緑も柔らかい緑色。
いつの間にか、たくさんの葉っぱをつけて風に揺らいでいます。
けれども今年も「外出自粛」の日々です。
歩くことだけを目的に散歩するのは、なかなか難しい。(私だけでしょうか?)
お茶やランチ、という目的があればこそ、楽しく散歩ができるというもの。
どんな服を買おうかしら、などと思案するウィンドーショッピングの散歩も
飲食はつきもの。
外食の楽しみは意外と大きい、と感じています。


タイトル:「世界の美しい書店 美しさと個性で選んだ世界の最高ブックストア50」
著者:今井 栄一 ㈱宝島社 2014年7月
ISBN:9784800227256

 このように写真で紹介するタイプの本、大好きです。
訪れたことのない街の、素敵な書店がたくさん紹介されています。
(少し古い本ですので、今は閉店してしまったお店もあるかもしれません。)
昨今、ネットで本を購入、あるいは電子書籍が大いに幅を利かせているけれど
書店で本を探す、というのは本当に楽しいものです。
たしかに欲しい本がはっきりしているときには、効率的に手に入れるためにネットで購入するのは
理にかなっていると思います。どうして、こんなに時間に追われた日常なのか?わかりませんが。
でも書店で本を探す、というのはちょっと大げさですが「知の冒険」と思うのです。
この本を作った人は相当な本好きです。いや書店好き。
書店に行くのは「本との出会い」を求めているからというのです。本と出逢うために書店に行く。
だから書店の本のセレクトや内装、居心地、立地、すべてが大事なのです。
(本と出合うための舞台装置、言えばどうしたら買ってもらえるか、工夫をしているということかな。)
こうした書店での思いがけない出逢い、これは本当にワクワクします。
本へのこだわりを持った書店、今では貴重な存在です。
長く存続して欲しいですし、応援したいです。
飲食がなくても、きっと満足できる散歩になると思います。