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春の雪

 とても警戒されていた降雪ですが、意外とすんなり溶けてしまう。皆様の協力で雪かきも迅速だったのでしょう。
でも、またすぐに雪の予報があります。
淡雪だといいですね。
春の訪れも近い、と感じます。


 少し前に生食パンがブームになりました。
とても美味しいですが、毎日いただくには高価かな、と。
「ペリカン」で売られている食パンは生食パンではありませんが、大変有名でいつも行列ができています。
その「ペリカン」が運営しているカフェで炭焼きトーストをいただきました。
全体を撮ろうとしたため、肝心の食パンがちらっとしか見えませんが、溶けかかったバターがいかにも美味しそうなトーストなんです。
お味は、ぜひ体験してみてください。

ペリカンカフェ (pelicancafe.jp)

タイトル:解カラダの體フシギな珍モノガタリ書
著者:福井栄一 工作舎 2021年10月
ISBN:9784875025320

解體珍書 / 福井 栄一【編・現代語訳】 – 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア (kinokuniya.co.jp)

 なんとも不思議な本です。
体の各部分の名称と【語源】、【覚書】(感想のようなミニ知識のような)、【諺・慣用句】が紹介され、体の各部にまつわる主題にちなんだ不思議な昔話を載せています。
コロナ禍で、誰しも内にこもる傾向がありますが、この本も自分の体に目を向けるきっかけになりそうです。
まったく実用的ではありませんが、昔話が楽しいです。
昔話は「宇治拾遺物語」や「今昔物語」「古今著聞集」などで、古典の授業で聞き覚えのあるタイトルですが、もちろん読んだことはないので、こんな話がいくつも載った本だったことを初めて知りました。
好きなところから、ちょっとつまんで楽しめる本です。
よろしければ、手に取ってみてください。

この1冊が、あなたをホンワカさせてくれますように。

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新年早々

 あけましておめでとうございます。
本年も、少しづつ読んだ本をご紹介していきたいと思います。
お役に立てたら、とても嬉しいです。
とはいえ、最近読む速度が格段に落ちてきました。
見えにくいですし、集中力も無い気がします。
仕事でもネットでも短い文章ばかりに触れているためか、長文だと理解するために何度も立ち往生します。
これが読む速度に大きな影響を与えているように感じています。
でも、本は手放せない。
大切な相棒なのです。
この相棒を、皆様にご紹介したいのです。
どうぞ、今年もお付き合いください。

新年早々、展覧会に行きました。

国立近代美術館で開催されている下記の展覧会です。
雑貨が好きなので、民芸品も大好き。
どれも手仕事で作られているので、表情豊かで温かい。
家に連れて帰りたいと思うものもいくつか…。
興味のある方は、ぜひ!



[公式]柳宗悦没後60年記念展「民藝の100年」@東京国立近代美術館 (mingei100.jp)

タイトル:新しい免疫力の教科書 著者:根来秀行
朝日新聞出版 2021年4月 ISBN:9784023340206

新しい免疫力の教科書 / 根来 秀行【著】 – 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア (kinokuniya.co.jp)

今の状況にピッタリです。
オミクロン株が登場しても基本的に私たちの体の防御システムは変わらないので、対策は同じです。
マスクや手洗い、うがいがなぜ有効なのか、ワクチン接種で感染予防ができる仕組みなど、TVやネットではなく本を読むことで自分のペースで学べます。
画面で読む情報は、すっと通り過ぎていく感じがします。
きっと毎日大量の情報に接していいるためと思うのです。
活字はどういうわけか、情報をイメージしやすい気がするのです。いってみれば、印象に残りやすい。
そうはいっても、すぐに忘れてしまうのですけど。
情報のほんの一欠けらでも、頭のどこかの引き出しに入っているものと思っています。

この1冊が、あなたの健康を守る一助になりますように。

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どんな1年でしたか?

 今年1年を振り返ると、やはりコロナを抜きには語れません。
自由な外食・旅行が制限され、リモートワークが推進?(したような、しなかったような?)
人とのふれあいが本当に減りました。
でも、そのかわり自分の家だとか手料理、家の近所の公園など今までは意識してこなかったものが急に身近になりました。
自分にとって心地よいことは何か、どうしたら穏やかに過ごせるのか、そんなことを試行錯誤した年でした。
社会のあり様が変革の時期にあり、その真っただ中にいるような気がします。
来年は、もう少し外に向けて活動できるところが広がって、今まで以上にご機嫌な日常を過ごせるようになることを願っています。

タイトル:見つける東京 文:岡部敬史 写真:山出高士
東京書籍株式会社 2021年7月
ISBN:9784487815289

見つける東京 / 岡部 敬史【文】/山出 高士【写真】 – 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア (kinokuniya.co.jp)

 楽しい本です。
長く暮らしているのに、知らない名所やその地の歴史。
よくTVでも街散歩で取り上げられることもありますが、
映像ですとその瞬間だけで忘れてしまうことが多いように思います。わざわざ、メモを取ったりしませんから。
でも本の良いところは、図書館で借りたり、必要ならメモすることはもちろん、コピーも取れるし、気に入れば購入して繰り返し、そして長く楽しむことができます。
この本を作った方々は、コロナ禍でもあちこち取材をし、写真を撮って、東京の魅力を伝えてくださっています。
東京生まれでないからこそ、発見できる事柄もたくさんあります。
以前、文と写真を担当されているお二人の「くらべる東西」も読みました。こちらもおススメです。銭湯の湯船の設置場所が関東と関西では違う、とか。
へえ、と思うこと間違いなし、です。

この1冊が、あなたの日常のお供となりますように。

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お役立ち本 雑学 面白かった本

地震、多くないですか?

 なんだか、不安な気分なのです。
地震頻発、その地震も震度5だとかの、大きな揺れです。
とても怖がりなので、ホント心配です。
なので、ドラマの「日本沈没」も見てません。
遠い昔、原作は読みましたが。
その頃は、まだまだSFの域を出ない物語と思っていました。
けれども、阪神淡路大震災あたりから、急に現実味を帯びてきて、地震発生のメカニズムもだいぶ研究されています。
そこから予測までは、ハードルが高いのですね。
わかったからと言って、それをどのように活用すればよいのか、まだ議論すらきちんとされていない気がします。
減災というのは、本当に難しいことです。
それにしても、地震は地球が生きている証拠です。
奇跡なんですね。
地球上であらゆる生物が、生きていること自体が。

タイトル:アンドロイドは人間になれるか
著者:石黒浩 株式会社 文藝春秋 2015年12月
ISBN:9784166610570

アンドロイドは人間になれるか / 石黒 浩【著】 – 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア (kinokuniya.co.jp)

 とても面白くて、あっという間に読破しました。
ロボットを作るには、人間とは何か、心はどこにあるのか、という哲学の問題に向き合うことでもあるのです。
この研究をしている石黒先生は、ご自身にそっくりなアンドロイドを作っていますし、他にマツコロイド、米朝アンドロイドなどでテレビでも紹介されているので、ご存じの方も多いと思います。アンドロイド作成の初めのころは、人間そっくりなロボットなんて意味があるのか、など批判や疑問も多かったように記憶していますが、だんだん受け入れられてきたように思います。
コロナでコミュニケーション不足が問題になっていますが、このロボット研究は先見の明があるようです。
人間は、そばに他者の存在を感じられることで、安心感を持てる、自分の本心を言えるのです。
他人がいるから自分を感じられる。
自分のことは、自分が一番わかっている気になっていますが、よく考えると自分の顔かたち、体全体、歩き方など客観的に見ることは、なかなかできません。いまや、手軽に動画を撮影できるので、まったく見たことがない、という人はいないかもしれません。でもその画像を見て、思っていた自分と違うと違和感はなかったでしょうか。
私は自分で想像していたよりも、「老けてる!」とショックでした…。
まあ、それはともかく。
自分というフィルターを通して、他人を見ているのですが、本当は他者を見ることで、自分の存在を確認している。
そう思うと、他人のおかげで自分が生かされている。
感謝しかありません。

この1冊が、あなたに多くのヒントを授けてくれますように。

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女性を応援したい

 暦は進んでいますが、気温は後戻りしているかのように、
暖かで穏やかな日が続いています。
こんな気持ちの良い秋らしい日が嬉しいです。
異常気象が大きな問題となっていますから、なおさら有難いことと思います。
ご機嫌はいかがですか?

タイトル:世界を変えた10人の女性科学者―
     彼女たちは何を考え、信じ、実行したか
著者:ホイットロック,キャサリン エバンス,ロードリ
翻訳者:伊藤伸子 化学同人 2021年8月
ISBN:9784759820416

世界を変えた10人の女性科学者 / ホイットロック,キャサリン〈Whitlock,Catherine〉/エバンス,ロードリ【著】〈Evans,Rhodri〉/伊藤 伸子【訳】/大隅 典子【解説】 – 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア (kinokuniya.co.jp)

今年もノーベル賞の受賞者が話題となりました。
日本人が受賞するかどうか、がいつも話題の中心ですが、
今だに日本人女性の受賞はありません。
そして世界を見回しても、男性に比べて女性の受賞は圧倒的に少ないのです。
この本では、ノーベル賞を取れなかった科学者9人とキュリー夫人を取り上げています。正直、研究した実験の内容をすべて理解できませんでしたが、研究を全うすることがどんなに困難だったか、実感を持って感じられました。
紹介されているすべての研究者は、研究ができる場所にたどり着くまで大変な努力と勉強をされて、さらにその後の研究の継続にも多大なる熱意と工夫と努力を重ねています。
もちろん、このような努力に男女間で差があるといえるかどうか、と疑義が差し込まれることもあるでしょう。
けれども、女性が学問をすることすら認められなかった時代のことです。男性科学者の困難と比べられないほど、大変だったに違いありません。
彼女たちの研究なくして、今日の科学の進歩はなかったのです。
いつの日か、近い将来に「女性科学者」が当たり前に存在するようになり「女性科学者」という表現が一般的でなくなるようにと願っています。

この1冊が、あなたを勇気付けてくれますように。

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読み物 雑学 面白かった本

お彼岸です。

 よく暑さ寒さも彼岸まで、と言われます。
どうやら今年も当てはまりそうです。
昔から伝えられている言葉は、こんなに気象が変化しても意外と通用することもあります。
気象といえば、朝ドラも終盤を迎えて、展開にハラハラすることもなくなりました。少し寂しいです。
次に期待しましょう。

タイトル:リスク心理学 著者:中谷内一也
株式会社筑摩書房 2021年7月
ISBN:9784480684042

リスク心理学 / 中谷内 一也【著】 – 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア (kinokuniya.co.jp)

 コロナ禍ですが、ワクチン接種が進んだおかげで、感染者数が減ってきています。
そのせいか、人出が多くなっているようです。
人々の意識は確実に変化していると感じられます。
それは、人に備わった危機意識への対応に秘密がありそうです。
その辺をわかりやすく説明してくれる本なのです。

本当にいろいろなことを研究している人がいるものです。
それが、世の中を快適に、あるいは便利にしていくのですね。
どんなことが世の中で役に立つか、初めから見通しがついていることは少ないと思われます。
また、こうなったらよいという結果に沿うような実証を上げたい、ということもあると思います。いずれにしても、地道に検証を重ねていくことが大事なことと思います。
研究者にはなれなくても、地道にコツコツやっていくことは日常生活でも大事なことです。
答えはあるのかないのか、だれにも分かりません。
正しいことなのか、間違っていることなのか、判断もできないことはたくさんあります。
スピードを求められる今こそ、足元を見つめるときなのかもしれません。

この1冊が、あなたの心を照らす道案内になりますように。

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パラリンピックです。

パラリンピックの理念が素敵です。
「失ったものを数えるな。今あるものを活かせ。」
アスリート達が輝いて見えます。
コロナ禍であっても、開催できて良かったと思いました。
大会に向けて、すべてをベストコンディションにもっていけるように準備していたことが、よくわかります。
1年の延期は、その準備を再度やり直すことから始まっていました。そして「延期」というのは、必ずしも「開催」を約束するものではありませんでした。
心が揺れる毎日だったことでしょう。
1年という時間のために、環境や体調などに変化が起きて参加できなかった方々もいらっしゃると思います。
それだからこそ、参加できたアスリートたちがまぶしく見えたのかもしれません。
これは、パラスポーツのアスリートたちだけではなくて、健常者のアスリートたちも同じです。

特にパラリンピックでは、理念をそのまま体現されていることに力と勇気をいただきました。

ありがとうございました。

タイトル:AI社会の歩き方 人工知能とどう付き合うか
著者:江間有沙 株式会社化学同人 2019年2月
ISBN:9784759816808

https://www.kinokuniya.co.jp/images/goods/ar2/web/imgdata2/47598/4759816801.jpg

AI社会の歩き方―人工知能とどう付き合うか

以前、同じ著者のAIについての本を読みました。
そちらが、とても読みやすかったので、さらに踏み込んだ内容のものとして上記の本を選びました。
AIは、すでに様々な分野に浸透しており、文化・社会・法律・産業などお互いが密接に関連しています。
AIについて調べたり学んだりすることは、この現実社会について知ることであり、実現したい未来の社会の在り方を考えることでもあります。
この本では各章の終わりに、寓話が差し込まれていて、読み進むうちに寓話も進展していきます。
それにこの寓話には、章のまとめ的な役割もあり、内容を整理していて、わかりやすくなっています。
終章の寓話はどんでん返しもあって、
各章のこの部分だけ取り出して、まとめてもお話として成り立ちそうです。
とても読みやすいので、未来を知るためにオススメします。

この一冊が、あなたの人生の道案内になりますように。


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オリンピックもお終いです。

 様々な問題がありながら開催されたオリンピックですが、もうお終いです。
開催地であることが、どれほど有利なことか、特に今回のような新型ウイルスにより規制の厳しい時には
実感させられます。
とはいえ、どの国の選手もこの大会に向けて鍛錬し夢の舞台に上り、その成果を問うたのです。
そのすばらしい姿は、どんな状況であっても称賛されるべきことでしょう。
一方で、この大会のために建設された多くの施設が、競技中であっても人気がなく閑散とした雰囲気で、すでに遺産となっているかのようです。
オリンピックの精神はそのままに、もっとシンプルに巨額の資金を必要としない大会の在り方を真剣に考えたいものです。

タイトル:POOL 世界のプールを巡る旅 著者:クリストファー・ヒーンランド
翻訳:大間知 知子 株式会社 青幻舎 2021年6月 ISBN:9784861528125

 オリンピック競技の中で競泳は、個人競技でタイムを競うシビアな競技の一つですが、映像的には涼し気に見えます。そんな不純な気持ちで、タイトルだけで選びました。
けれども、これは世界のプールでも建築が素晴らしいとか、立地がすごいとか、そうした驚きももちろんですが、欧米諸国の人々にとって、プールは特権階級の人々のものではなく、むしろだれでも安価に利用することができる公共施設であること。そしてまた、多くの国々で維持管理の問題や新たな施設の建設のために閉鎖されたり、無くなったりしていること。
けれども、ここ数年で地域の人々の協力によって忘れられていた施設をよみがえらせた例が多いこと。
近年は自然の力で(植物の力)でろ過し、安全安心なプールが目指されていること。
上記のような予想外の驚きがありました。
地域の重要なコミュニテイーとしての機能もあるということは、日本でいえば「銭湯」のような存在なのでしょうか。それにしても、海水が入り込むようなプールや、池のプールなど、行ってみたいプールがたくさんあります。そして断然プールは屋外にあるのが望ましい。正直、泳ぐのは得意ではないのですけれど。
プールを舞台とした小説などの著者にインタビューしたものも載っています。
みなさん、「泳ぐことは人生」とか「泳ぐことで心の平安を得られるし、これ以上の方法は見つからない」と異口同音に語っているのが印象的です。
そういえば、水の中でぷかぷかしているのは、気持ちよいです。
でも消毒液の匂い、どうにかならないでしょうか?
あれさえなければ、と思う方もたくさんいらっしゃるのでは。

この1冊が、あなたの人生のヒントになりますように。

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雑学 面白かった本

朝ドラ

 今度の朝ドラは、ヒロインが気象予報士を目指して、世の中のお役に立っていくお話のようです。
背景に写る自然の情景が、特に空の表情が素敵です。もちろんヒロインをはじめ、登場人物の皆さんも、とても素敵です。一人一人の心情が的確に描かれているのでしょうね。わかりやすいと思うのです。
現実の世界では、自分のまわりの人たちが何を考えているか、どう受け止めているか、わからないことが多いですから。実世界は、様々なことがわからないから筋書きのないドラマなんでしょう。
なんとなく習慣的に見ていますが、毎回いろんな工夫があって楽しみです。

タイトル:デジタルで読む脳 × 紙の本で読む脳
著者:メアリアン・ウルフ 訳:大田直子
株式会社インターシフト 2020年4月
ISBN:9784772695671

 PCの画面でマニュアルを見てもなかなか頭に入らないと感じていました。
昨今、印刷するのは紙の無駄遣いとされているので、なるべく控えておりました。
けれども、印刷したものを読むと安心できる気がしていました。
それはあながち間違った感覚ではないようです。言語を話すとか、文字を読む、という行為は遺伝ではないので、学習して習得する必要があります。話すことは、周りの人を見て聞いて、まねることで身に付きますが、読むことは自分の中で消化していくことなので、まねて覚えることができません。まずは、文字と実際のものを観たり、触ったり、なめたりして、照合して覚えていく。難しいのは概念です。経験や学習から脳のあらゆるネットワークが構築されて、そして文字の意味だけではなく、文章を理解できるようになるそうです。しかもごく幼少期が一番大事らしい。特に絵本の読み聞かせが重要なんだとか。そして衝撃なのは読書をしないと、読むための脳のネットワークは、たとえ大人であっても、いとも簡単に壊れてしまうこと。能力は使わないとだめになるのだそうです…。つまり歩かないと足の筋力が衰えてしまうように。
デジタルで読むことのマイナス点は、どうしても注意力が散漫になり、情報量が多いため処理できる量が減ってしまうこと。また作文も、長い文章を書けない子供が多いのだそうで。ラインやチャットを見ればわかりますね。でも時代の流れは止められません。現在、デジタルで読むことと紙で読むこと、両方を使い分けができるように子供たちを教育するプログラムの研究が進められているそうです。
どんな未来になっていくのか、楽観的に考えたいところです。

この一冊が、あなたの生活のヒントになりますように。

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思うこと 日常の一コマ 雑学

電動歯ブラシ その後

 「緊急事態宣言」が蔓延し始めています。
電車では、乗り合わせた人々の緊張感を感じます。
なるべく混まない時間帯での移動を心がけています。
何といっても、経済活動をすべて止めてしまうことはできないのだから
「密」を避けつつすべきことを全うする、しかありません。
本当に難しい情勢です。

そのような中で、自分の健康を保つため「電動歯ブラシ」を導入しました。
口の中が清潔ですと、病気に罹り難いのです。
(風邪やインフルエンザに罹り難いということは、コロナでも有効か、と思っています。)
導入当初から良い印象で、使い始めて3か月弱というところです。
歯科衛生士の方からも、汚れの落ち方が格段に良いとの指摘があり、このまま続けたいと思います。
気分や体調に左右されずに、一定の強さの歯磨きができるところが、私には本当に助かります。
難点は、蓄電池です。2週間ほど(1日2回の使用で)に1回くらいの割合で充電しなくてはなりません。
そしてまた、この充電時間が2日ほどかかる。長すぎ!と思うのです。
2本購入して予備を作ることも考えましたが、どっちを充電すべきなのか、管理に戸惑いそうな予感がします。そしてまた、蓄電池にも寿命があって、これを捨てるために分解しなくてはならないのは憂鬱です。
宇宙へ飛び出すための技術革新も良いですが、日常の問題解決にも、もっと迅速に対応して欲しいものです。

タイトル:「SF映画術 ジェームズ・キャメロンと6人の巨匠が語るサイエンス・フィクション創作講座」
著:ジェームズ・キャメロン 訳:阿部清美
㈱ディスクユニオン 2020年10月 ISBN:9784866470955

 今回は、今までと少し違う系統の本です。私は映画は好きですが、たくさん観るわけではないし、SFばかりが好みということでもありません。けれども、ジェームズ・キャメロンといえば「エイリアン」や「ターミネーター」だし、昔観た「未知との遭遇」や「スターウォーズ」、「E・T」などを思い出し手に取ったという次第。
6人の巨匠とは、ジェームズ・キャメロン本人とスティーヴン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカス、クリストファー・ノーラン、ギレルモ・デル・トロ、リドリー・スコット、アーノルド・シュワルツェネッガーです。6人のそれぞれの視点からSF映画の本質について語ったインタビューを書籍化したものです。
SF映画を単に娯楽作品としか考えていませんでしたが、来るべき未来を映像化して科学の力を過信するとどうなるか、ということについて警鐘を鳴らすという意味合いもあることに、初めて気が付きました。そして今現在の社会や地球規模の問題が未来にどう影響するか、ということを科学的な知見を基に描かれている。(時には専門の研究者の協力を得ながらストーリーを作り上げる。)そうでなければ、あれだけリアルな映像やストーリーにはなりません。しかしながら、まだ実現していないこと、見たことがない地球外生物の姿、未来で当たり前であろうロボットの姿など、どうやって形にするのか、興味深いものがあります。
ジェンダー、差別、経済優先の社会、未知の病原菌の襲来、すべてSF映画に反映されています。
そして科学技術の発達が目覚ましい今日、リアルに未来を思い描くのが難しくなっています。
けれども、これからもSF映画は未来は人類の英知でより良い世界に変えられる、と訴え続けることでしょう。

この1冊が、あなたの楽しみを広げてくれる道案内となれば嬉しいです。