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思うこと 面白かった本

今年も残りわずかです。

 今年は春先からコロナに翻弄され続けています。
見えない相手にマスクや消毒、こまめな手洗い、人と距離を取って行動する、なるべく外出しない…、という手段で対抗してきました。
そして今まで普通だったことが、とても貴重なことになりました。
友人と一緒に時間を過ごすこと、大勢で舞台や音楽を楽しむこと、どこにでも誰とでも自由に行き来できること。
これからは何が重要で大事なのか、意識して選択し行動することが自分や大事な人を守ることにつながります。
自分も人も大事にしていきたいと思います。
さて、読書です。

タイトル:「禅 シンプル生活のすすめ」著者:枡野俊明(曹洞宗徳雄山建功寺住職)
株式会社三笠書房 2009年7月
ISBN:9784837977971

仏教の教えを日々の暮らしに役立てたい知恵が詰まっています。
あれこれ声高に理詰めで語るのではなく、とても簡潔に簡素な文章です。
実践を継続すれば本当に良いのですが、なかなかどうして難しいものです。
それでも、こうした知恵は時々とても読みたくなる、取り入れたくなる、ものです。
特に今年のようにあらゆることが変わり目となった時には。
自分に少し余裕を持たせて、来年は穏やかな良い一年になりますように。


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思うこと 面白かった本

愛情?

 このところ、11月とは思えないような暖かさ(えっ 暑い?)が続いています。
寒いのが苦手な私にとっては、大変喜ばしいことです。
とはいえ、もうすぐ冬が来るのですから、このような気温はそう長くは続かないでしょう。
冬には冬の楽しみ、喜びがあるのも、わかってはいるのですが。
例えば、鍋の美味しいこと。キリリとした空気に白い息を吐きながら歩く楽しさとか。
よく見てみれば、ほんの些細なことも気持ちをほぐしてくれるんだな、と最近よく感じるようになりました。
忙しさに紛れて、いつも心配事ばかりで頭がいっぱい、という状況は今もそう大きくは違わないのですが、テレワークになると本当に外に出る時間がなくなるので、意識的に朝15分程度散歩をすることにしたのです。
やってみるまでは、そんなに大した影響はないと思っていました。時間も短いので遠くまで行かれないし、ゆったり歩くので運動にもならないし。(たしかに運動にはなりません。これは明白。)
けれども、すこーし気持ちが緩むようなのです。近くの川辺を歩くだけですが、日によってシラサギがいたりして、毎日見える風景が違うのです。当たり前といえば、当たり前ですが。
でも、私はそんなことも忘れていたのです。余裕がないのですね。
これからは意識して、自分を労わることを優先したいと思っています。
皆さんも、どうかお試しください。ほんの小さなことでよいのです。
さて、今度はエッセイを読みました。

タイトル:「小さな幸せ46こ」 著者:よしもとばなな
中央公論新社 2018年6月 ISBN:9784122066069

このエッセイの中に、著者がたくさん動物を飼っていることを知りました。
幼いころから、さまざまな生き物に接してきたそうです。
当然、生き物との出会いも別れもたくさん経験されています。
そうした文章のなかに、犬や猫など家の中で一緒にいることが多い動物は
特にいつも飼い主を見ている、というのです。
だから、いなくなってしまうと空虚な気持ちとともに視線がないことに
胸を突かれる、見ることは彼らの愛情そのものと感じた、という趣旨でした。
愛情は、見ること。とても説得力があると思うのです。
関心があるから見る、気に掛けるから見る、見るからその人の心のあり様が少しわかる、
見ることで手を差し伸べることができる。
これからは、見ることを意識していきます。



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思うこと 面白かった本

冬 近し。

朝晩、だんだん冷えてきました。その分空気が澄んできて、キリっとした風景に出会うことが多くなりました。
なんというか、建物や山の輪郭がくっきり、はっきり見える気がするのです。
寒さは、大の苦手ですが、この空気感は好きです。皆様は、どんな空気感を感じますか?

こんな本を読みました。

タイトル:「子どもの本から世界をみる」
著者:石井郁子 他6名 株式会社かもがわ出版
2020年9月 ISBN:9784780310955

サブタイトルに「子どもとおとなのブックガイド88」とあり、絵本や物語、ドキュメンタリーから詩まで、児童書を紹介しています。児童書とはいっても、対象が中学生のものもあり、もちろん大人にも、というか自分も読みたいと思う本が多くありました。
(お勧めされているのはやはり大人、です。)
時代が変われど、子どもの気持ちは変わらない。子どもはとても純粋だけど、時にとても残酷だったりします。でも過酷な状況を乗り越える精神と知恵と体もあります。
子どもだからと言って一人前に扱わないのは、その子の将来に大きな影響をもたらす気がします。
本の中の冒険や主人公の気持ちは、読み手が主人公に重なってしまう感じがすることもあるでしょう。同じ本を読んでも皆同じイメージで物語を解釈しているわけではなく、視点が違うので感動する箇所や面白いと思う場所が違う。
読書っていいな、と思うところです。
それにしても、かなり重い内容の本が紹介されています。
読書感想文など求められない大人になると、ノンフィクションなどは問題意識が余程ないと手に取らない分野ではないでしょうか。
現代の闇、普段の生活の中の矛盾、理不尽な状況…。過去の過ち、でもそれは終わっていないし、終わりが見えない。

たくさんの児童書の批評を読んで思ったのは、世の中が便利になっても、太古の昔から人の心が大事なことは変わらないし、尊重しあうことを一番にしなければならない。
そのことを今このコロナ禍で学んでいる最中です、私。
ある一文が心に残っています。

「明るい希望 それは他者から手渡してもらうものではなく、自分を照らす力のことだと、どうか、あなたも信じてほしい。」

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思うこと 面白かった本

「本」について

 この10月は散々なひと月でした。
実は転職をして心機一転頑張るぞ! と思っていたのに
1週間したら、細菌性腸炎に罹り熱がでてしまい、1週間寝込んでしまった。
けれども実は1週間も寝ていたのに、のどだけは治らず咳と声枯れがひどくて
出勤してもクタクタ…。
それに咳というのは、出始めるとしばらくで続けるし、コロナ禍の影響で
少しでも咳き込むというと、冷たい視線、そっと席を立つ隣の人、など
本当に辛いものでした。おまけに咳き込むと体力を消耗します。
なかなか改善せず、テレワークになったのを幸いに、昼休みを勝手に延長して
耳鼻科に行き、そこでの薬が効いてずいぶん楽になりました。
よほど、体力が落ちているのだなと実感しました。
疲れがたまっていることにも無自覚でしたが、本当は体は悲鳴をあげていたのかもしれません。
体力や体調を過信せず、これからは労わりながら生きていかなくては、と改めて思った次第です。
皆様も、ぜひご自身の体の声に真剣に向き合って欲しいと思います。


タイトル:言葉の贈り物
著者:若松 英輔  2016年11月
株式会社 亜紀書房 ISBN:9784750514901

この本はタイトル通り、言葉についての考察がメインに語られています。
そして「言葉」と深く関係する「本」にも触れていて、これにハッと驚かされました。
著者のお父さまはずっと「本」を収集するのが趣味で、
晩年目が悪くなっても購入するのをやめなかったそうです。
収集 というくらいですので、1冊や2冊ではなくひと月に数十万円…。
子どもたちで話し合ってやめさせようということで、著者がお父さまを説得したそうです。
けれども、やめなかった。
後年、その話をふと友人にしたら、「本」そのものの存在が大事だったのでは、と
言われたそうです。
「本」はその中身や装丁などに目が行きがちですが、
「本」そのものが語っていることもあるのでは、いうのです。
「本」のたたずまい、「本」の匂い、その存在感…。
なるほど!と思いました。これは電子書籍にはない魅力でしょう。
多くに人が関わって出来上がる「本」の醍醐味でしょうか。

「本」は読まねばならぬ、と思い込んでいましたので、目からうろこ、でした。

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思うこと

コミュニケーションについて

 最近は、コロナ禍の影響でコミュニケーションの方法がメールやチャットなど
文字でやり取りする機会が、とても増えました。
顔を合わせてリアルに言葉を交わすことに比べて、文章でのやり取りだと話題の前提として「物事」の認識の違いが、誤解を生みやすいと感じています。
「会話」の時以上に、わかりやすく、理解しやすく、共通の認識をしているか、注意を払う必要があるように思います。
つい、自分の考えと同じだと思い込んで、短い言葉での文章でやり取りをしていると、思い込みの罠に嵌まり、伝えたいことが伝わっていないということが起こります。
また、メールやチャットだとコミュニケーションの途中で他の用件に気を取られたりして中断してしまうと、返事が遅くなることも多い。
けれども顔を合わせて話をするときには、きちんと会話が終了しなければ、他の用件には手をつけられない。態度や表情から、話の理解度もわかりやすいように感じます。
一方、文字での「会話」は、記録されるので、言った言わない、はすぐに確認できて、そこは便利です。コミュニケーションも手段が増えたのだから、使い分けができると良いですね。


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思うこと

暴力はどこから?

暴力はどこから生まれるのかな?


それは多分、小さな差別から。
男の子だから。女の子だから。
頭がいいから。ちょっと鈍くさいから。
スポーツ万能だから。運動神経ないから。
お金持ちだから。貧乏だから。
大企業だから。中小企業だから。
強いから。弱いから。
権力があるから。ないから。
どれも半分無意識に考えていることだし、優劣が振り分けの基準。
でも、それってそもそも振り分けて考える必要のあることでしょうか?

優劣を基準にすると、どうしても他と比較をすることになります。
一見とても客観的な評価のようですが、実は根拠が曖昧だと思いませんか?
性別ですら、最近は外見と実際が違う人もいるのです。
そうして、優れているとされるグループと劣るとされるグループに分けられていき、
仲間外れが起きてきます。
その人の自身の価値は関係なく。
そして「仲間外れ」は、すでに暴力そのものです。

これからの変化の速い社会では、今までの価値観では判断できないようなことが
多く出てくると思うのです。
新型コロナが落ち着いても、以前と全く同じ行動はできないでしょう。
物事の判断基準が複雑になってくると、人は混乱するのではないでしょうか?
そんな時、基準を外して対象の人や物事を丸ごと受け入れてみる、という選択はどうでしょうか?
このやり方ですと、暴力は生まれにくいと思うのです。

人だって、物だって、多面体でできています。
見る角度によって、違う情報が得られるのです。
優劣や好みでする判断は、対象を良いか悪いかの2つにしか分けられない。
(どちらでもない、という判断もありますが意味がないと思います。)
しかも基準が曖昧だから、その日の気分で判断がコロコロ変わったりする。
けれども、対象を受け入れてしまうと、良いところも悪いところもわかったうえで
程よいバランスを取りながら調和していくことができます。

これからの社会は、圧倒的な情報量とスピードで変革が起きてきます。
リアルに人と会うことは貴重な機会となっていき、なんでもネット上でできるようになります。
そうなると、自分のやりたいこと、価値観などゆるぎないものを持っていないと
時代の波に翻弄されて
不安になりイライラが募るでしょう。
ここで不満を人にぶつける。これも暴力です。
たくさんの情報を多面的に眺めて必要なことだけに絞って取り入れることが出来れば、
時代の波をコントロールできる。
もっと主体的に生きることが重要です。
多分、暴力をふるう人は時代に取り残されていき、
ますます不満を抱えて生きていくことになるでしょう。
思い通りにならない、社会が悪い、会社が悪い、誰かに陥れられたんだ…。


こんな人には、だれも関わりたくありません。
外見上は穏やかで虫も殺さないような顔をしながら、
心の中は不満でいっぱい。
だから家族に当たり散らす。
本人は上手に隠しおおせていると思っていますが、
実はそんなことはありません。
被害者は理不尽であることを知っています。
周りの人も違和感を覚えることがあるでしょう。
暴力をふるう人は、自分の価値観に従って物事を判断しているのだから、
主体的だ!
と反論すると思います。
でも、どう思われますか?
優劣の判断は基準が曖昧です。
本人の思い込みかもしれない。
いつも正しい判断ができる人はいません。
間違えたら修正が必要です。
しかし基準が本人の論理にあるので、間違えたことを認めない。
暴力を正当化する人は、いつも自分の判断が正しいと思っています。
そこに修正など入り込む余地はありません。
たとえ判断が気分によって変わることがあっても
いつも自分に正義があると信じています。


家族は壊れることもあるのです。
実態が崩壊しているのなら、放棄すべきです。
これからは主体的に自分の人生を生きる時代です。
パートナーには、パートナーの人生があります。
お互いにそれを尊重しながら、助け合いながら歩んでいく。
これがあるべき姿だと考えています。

 

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面白かった本 風景

久しぶりの本

台風のあと、めっきり「秋」めいてきました。
今年の夏も猛暑でしたから、体力が本当に落ちました。コロナ騒ぎで外出する機会は減りましたが、暑さは家にいても、なかなか手ごわい。空調も日差しが家の中まで届く時間帯には、まったく涼しくなりません。歩かないから筋力が落ちる、食欲も落ちる、寝苦しくて睡眠不足…。
でも、今年は早く気温が落ち着いてきて、助かりました。
いつまでも暑い関西方面は、本当に大変だと思います。
もう少しで「秋」本番です。あと少しの辛抱です。

タイトル:〆切本 編者:左右社編集部
左右社 2016年10月
ISBN:9784865281538

タイトルにある通り、〆切に苦労している作家と編集者の話です。ほとんどの作家が締め切り間際に話を紡ぎだしていることを知りました。計画通りに筆が進まないだろうとは察していましたが、ホテルに「缶詰め」になることも、誰かのエッセイで読みましたが、いやはやすごい攻防です。
そんな中、きっちり〆切を守る方も少数ながらいらっしゃるようです。でもなぜだか、〆切を破る作家の作品の方が上質なものに違いないという編集者の思い入れがあるらしく、キッチリ派は重宝されつつ、居心地がよくないようです。でも、本を作るという仕事には多くの方々が関わっており、デジタル化が進む世の中であっても、なんだかとても人間臭い感じです。よく考えると週刊誌や月刊誌の連載を何本も持っている作家ですと、〆切が相次いでやってくるわけで、どれがどの話だったか、登場人物を間違えないのか、不思議ですよね。でも、その取り違えをやってしまった方もいらっしゃるそうで。
そんな話に、なせだかホットします。それでも、仕事には締め切りは絶対に必要でしょう。
なければ、だれも仕事しません。断言できます。

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日常の一コマ 風景

長谷寺へ

 9月になって、少し気持ちに余裕ができたので、思い切って鎌倉の「長谷寺」へお参りに行ってきました。
最寄りの駅から地下鉄に乗って、「横須賀線」に乗り換えて、さらに鎌倉から江ノ電に乗り換えて…、とちょっと遠いのですが、お寺の本堂が山の中腹にあるので、海が見えて最高の眺めなのです。
お参りも大事ですが、何といってもこの眺望を堪能しに行くようなものです。
また敷地内には、池や庭園があって、とてもよく手入れが行き届いているのも気持ちが良い一因と思います。
今回は、本堂の脇の木々に素敵な音色の風鈴?オブジェ?が吊るされていて、風に揺られて涼し気な音色を奏でていました。
風情がなんとも言えない。

 裏山の展望スポットに向かう途中でリスに会いました。なかなかすばしっこくて、写真を撮ることができませんでした。木の枝に同化して、写真に撮ってもどこにいるのか分かりません。(削除してしまいました。)
こんな小さな思いがけない出会いも、また楽しいことです。
自粛気分がまだまだ持続している期間でしたので、街にはほとんど人出がなくて、カフェの人も通りに出て「のび」をし、暇そうでした。気の毒です。
と言って、お腹がすいているわけでも、お茶を飲みたいわけでもないので、お店に立ち寄ることもできません。コロナと共存しつつ、ある程度の人出を容認していくというのは、専門家の人たちの意見だけではなく、社会全体で考えていく必要がありそうに思いました。そうでなくては、体力のないお店から、どんどん仕事が奪われていってしまいます。とても悲しいことだと思うのです。

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お遊び 日常の一コマ

楽しかった!水族館

先日、品川のマクセルアクアパークという水族館に行って来ました!
都会にあるので広くはないですが、ペンギンもいるしイルカのショーもあるし、ラッコもいた。
流行りの「クラゲ」もたくさん展示されていました。
でも、生物の説明はスマホアプリで聞ける設定がほとんどでしたので面倒で、結局生態や生物の学名などもわからずじまい。あまり学習には向いていないです。
その点、「葛西臨海水族園」は懇切丁寧な説明があったように思います。また行きたくなりました。あちらは、ペンギンが野外にいたと思います。さぞ、暑いだろうな。
すべてのイベントが開催されているわけではなくて、メインのイルカのショーだけ観覧できます。
でも、それがあればほぼ十分と思います。密にならないように、というので観客は総入れ替え制ですが、そのために一気に観客が展示室にあふれ出る状況は、いかんともしがたいようでした。

品川も港南口は再開発で、まったく別の街になりました。
おしゃれなレストランや広い公園、親子連れも多くてオフィスもあるのに不思議な感じです。
ひと区画が広いので、歩くと大変です。
自転車で移動したい、と思うほどの距離感です。

とにかく楽しい一日でした。
ハートのカフェラテは、お店の方にハートならできます、というので頼んだ一品です。
店頭の見本は、もっと手の込んだキャラクターでした。

お付き合いくださった友人に感謝です。

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思うこと 面白かった本

時間とは?

 9月になって急に季節が変わり始めた感じがします。
これから台風の影響が心配です。まるで熱帯の国にいるかのような、強烈な雨や生ぬるい風、とうとう温暖化が身に迫っております。
日本でも台風警報が必要ではないでしょうか?香港などではレベルによっては商店会社は休業、学校も休校、もちろん公共交通機関も止まり、嵐が過ぎるのを待つしくみがあります。食料の買い出しなど慌ただしくて、大変ではありますが、嵐の中を移動する危険はぐっと減ります。でも、お金さえだせば、タクシーは使えるようでした。(そもそも走っているタクシーを見つけるのが至難の技ではありますが)
今度の台風、あまり暴れないでほしいと思います。被害が最小限で済みますよう願っています。


タイトル:「大人になると、なぜ1年が短くなるのか?」
一川誠 池上彰 宝島社 2006年12月 ISBN:9784796655750

あなたも感じたことはありませんか?子供のころは時間がゆっくり感じられて、なかなか時計が進まないと思っていたのに、年を取ると1年があっという間に過ぎ去っていく…。
上記の本は、その謎に答えてくれる本です。とはいえ、時間とは何か、いまだに合理的な説明はなされていないのだそうです。意外…。
物理学、哲学、心理学、さまざまな学問からのアプローチがあるそうですが、この本は認知科学から「時間」を研究している先生が今現在の研究成果を池上彰さんとの対談で語られたことを本にまとめたものです。確かに物理的に正確に時を刻む時間とは別に人間が体感する時間は伸びたり縮んだりしているように思います。楽しい時間はあっという間、退屈な時間はイライラするほど長い。
実際、主観的な時間というものがあって、時計を見ずにカウントもしないで1分を測ると、物理的な時間に対して自分の時計は進んでいるか、遅れているかがわかるそうです。遅いと代謝がおちている可能性があるので疲れているのかもしれません。体調管理が必要です。また進んでいるのならば、物理的な時間に対して余裕があるので、時間のコントロールがしやすいということです。

時間は皆に平等に流れているものと思っていましたが、実はその捉え方は人それぞれで、同じ人でも日によって、体調によって、時間の長さが違って感じられる。だから自分と同じ時間の使い方を人に強要しないことが大事なんだと知りました。そして「豊かな時間」というのは、決して好きなことをしている時間だけをいうのではなくて、しなければならないことを効率よく済ませて、好きなことにも時間を使える、まさに自分のために時間の使い方をカスタマイズすることなのではないでしょうか。目からうろこの本でした。