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日常の一コマ 面白かった本

花粉、飛んでます。

 春もたけなわ、花粉も元気に飛んでます。
思ったほど、くしゃみや咳に悩まされてはいませんが、目が辛いです。
ゴワゴワする感じと痒み、つい擦ってしまいます。
我慢できる範囲なので医者にも行かず、薬も飲まず…。
今年も自分勝手な判断で乗り切ろうとしています。病院には通いにくい状況です。
通いにくいといえば、歯医者には通院しています。これは虫歯ではなく、歯周病というよく聞くやつです。とにかく歯磨きすることが肝要で、進行を止める、歯茎の状態を健康にする、これしか手立てがありません。そして毎回磨けていない場所は同じで、つまり改善されないのです。
私の工夫と辛抱が足りないため2~3か月に一度の頻度で通院しています。
で、前回歯科衛生士の方に提案されました。「電動歯ブラシ」を利用してみたらどうか、と。
どうしても全部の「歯」を丁寧に磨くとなると、時間がかかります。
せっかちな私は、通院後1週間が過ぎたころから、歯磨きが雑になっていく傾向があります。
そこで初めて「電動歯ブラシ」を試してみることにしました。
まずは、量販店で商品を下見。すると種類も価格も豊富なこと!
どれを購入すべきか、大いに悩みました。
歯科衛生士さんのお話によると、電動歯ブラシは振動によって汚れを落とすしくみなので、振動が苦手という人には向かないそうで、これは体験してみないことにはわからないとのこと。
最初に高額な商品は買わないで、手ごろな3~5,000円程度のもで試してみて、と言われました。
さらに1,000円くらいのものは、効果がない、とも。
そこで、振動回数という性能を比較すると各社とも同じなんですね。これが。
高額なものは5万円くらいします!何が違うのか?
普通の歯ブラシよりは長持ちとはいえ、機能面・衛生面の両方で3か月ごとに歯ブラシ部分は交換します。
この「歯ブラシ」は本体価格ほど差はなく、1本3,000円程度です。
本体価格の違いは様々な機能がついているか、いないか、でした。
たとえば、強く当てすぎると警告音が鳴ったり、磨き残しの部分があればお知らせがあったり。
(他にもいろいろありましたが、長くなるので割愛)
歯ブラシの形も様々。縦長楕円形、丸い形、オプションで隙間用歯ブラシ各種…。
1回では決めきれず、カタログを持ち帰り検討。
最終的には、振動の強さを指で体験し、初心者用に絞り、3,000円台のものに決定!
でも、これ充電しないと使えないので(48時間充電しないとフルにならない!)
せっかく買ったものの、なかなか使うことができませんでした。
取説の字が小さくて読みにくいのですが、2週間は振動が弱く設定されており、この期間が過ぎると通常の強さの振動になると書かれています。
フーン。とするとまだ、初心者用の振動なのかもしれません。
汚れが画期的に落ちたという実感ないですし、隙間はやはり糸ようじ使用してます。
でも2分でピッタリ振動が止まりますから、たとえ追加の歯間歯ブラシや糸ようじで掃除をしても、歯磨きの時間が短縮され、歯磨きが効率的になったと思います。振動も思ったほど苦手に感じません。
もう少し使ってみないことには、わかりませんが、今のことろ試してよかったと思います。
充電時間が長すぎる、という難点がありますが。そろそろかな、次の充電。2日間は手磨きです。

タイトル:「この世を生ききる、醍醐味」著者:樹木希林
朝日新聞出版 2019年9月 ISBN:9784022950376

亡くなられてすぐに、これまで出版されていたエッセイなど、どれもベストセラーになり書店でたくさん見かけました。
さらにテレビでは、ドキュメンタリーなども放映され、その人柄や役者としての功績など広く取り上げられました。個性的な方という印象はありましたが、大きな存在感は感じていませんでした。
けれども晩年、ガンになって、それを公表し、役者を続けていらしたことはメディアやテレビのインタビューを通じて耳にしていました。すごい方だな、とは感じていたのです。
それもそのような生き方を声高に言うのではなく、淡々と語っていらしたのが印象的です。
上記の本は樹木さんが亡くなられる半年ほど前に、朝日新聞の編集員の石飛徳樹さんがインタビューしたものをほとんどそのまま本にしたものです。
娘の「内田也哉子」さんへのインタビューもあります。
これほど「筋の通った生き方」は、だれにも真似などできないと思いますが共感を呼ぶと思います。
「凛とした」生き方、というのでしょうか。
労わりあい、支えあいながら、それでいて依存しない、自立した生き方。
憧れてばかりいないで、実践したいものです。

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日常の一コマ 面白かった本

光の春

 昨日から急に暖かい、というか、動くと暑いくらいです。
最近の気候は極端です。日差しがとても力強くなり、目を開けられないくらいです。
光の春、です。まさに。
すると、窓が気になります。
うわぁ 汚れてる! いつ掃除したんだっけ?
そしてまた、汚れの目立つこと…。
今度の休日にでも、窓ふきをします。体力使います。意外と。

タイトル:「デジタル・AI時代の暮らし方」 編著:淺間正通
株式会社 南雲堂 2020年5月 ISBN:9784523265931

 今やまさにデジタル全盛時代。この流れはますます加速していくことでしょう。
けれども今までの学びの手法、たとえば漢字の書き取り、何度も紙に書くことで書き順と漢字そのものを覚えたこと。
あるいは、教科書の文章を暗唱したこと。
こうしたやり方は時代遅れなのでしょうか?
教育現場ではタブレット端末で全教科を学ぶことができる時代となりました。
重い教科書を持ち運びしなくても良い、これは朗報です。
でも文字を書かなくなる、とは?
読むだけ、正しい読み方を選択するだけ、というのは学びといえるのでしょうか?
今は、画面に文字を書くタイプのタブレットも登場している。ノートにもなる端末!
つまり、昔ながらのやり方を取り入れつつ、進化しているのですね。
まったくすごい時代になりました。
デジタル化の波に飲み込まれまい、としているのは私だけでしょうか?
でも悲観的に考える必要はないでしょう。
便利な仕組みを享受できるのです。若者にも高齢者にも、優しい社会。
困ったことをすぐに解決できる、もしくはより良い方法を選択できる、
そんな時代がもうすぐです。

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思うこと 面白かった本

花粉の季節です。

 暖かい日と寒い日が交互にやってきて、春らしくなってきました。
1日の中でも朝と日中では、体感温度がずいぶん違います。
体調を崩しやすい時期です。皆様、どうぞご自愛ください。
そして、春になると「花粉」です。
くしゃみや咳、鼻水が出るようになってきました。
今年は、くしゃみ・咳には特に気を使います。
テレビニュースで、マスクに捺せる「花粉症です」というハンコを売り出した店を
紹介していました。大好評なんだとか。
なんだかな…、という気もしますが、この状況では仕方ありません。
そして私も欲しい!と思いましたね。

 タイトル:COLOR WORKS  色の力を伝えたい 監修:松山 千恵美
 2012年10月 株式会社エル・デイー・アンド・ケイ
 ISBN:9784905312291

居心地の良い部屋の探求をしています。我が家は築40年近いマンションです。
新築当時から住んでいるわけではないので、どのくらい修繕が行われたか定かでありません。
だいぶ傷んではいますが、まだなんとか見られる程度には保たれています。
けれどもここ2年ほどの間に、ガスレンジを点火しても、いつのまにか立ち消えしているということが多くなり、思い切ってキッチンをリフォームすることにしました。
レンジと換気扇を交換し、収納ワゴンの一つを引き出しタイプに交換、そして床もダイニングの床と高さを同じにしました。当初はシステムキッチンの交換も考えましたが、まだ使えるし(汚れはあっても許せる範囲かと)そこまで大掛かりにリフォームするのは気乗りがしなかったので止めました。
そのかわり、ガスレンジにはこだわってグレードの良いものを選んで、換気扇は10年掃除不要というものにしました。でも掃除不要とは汚れないということではないそうです。取説を読んでちょっとガッカリです。営業の方のお話とは違うじゃないか、と。
きっと汚れがつきにくいのでしょう。使ってみるしかありません…。
けど、びっくりするくらい快適です。
レンジは火力が強くなり、また火加減の調節もしやすくなりました。
それにグリルも進化しており、焼魚は上下をひっくり返さずにすべて自動で完璧に焼けます!
これなら、もっと早くリフォームすればよかった。
今まではレンジがダイニングにまではみ出していて、とても使い勝手の悪い配置だったのが、すべてキッチンの中に納まり大満足です。我が家は独立式キッチンなのです。
そして本当は次にリフォームすべきはお風呂回りなのですが、金銭的な問題で優先順位の上位に浮上したのが、「壁」です。壁紙がはがれかかっている箇所があったり、カビがあったり、これダメでしょう、というレベルに近づいている。前置きが長かったですが、そこで今回の本の登場です。
壁紙ではなく、ペイントはどうだろう、という素朴な発想で色のお勉強のために読みました。
「色」は洋服やメイクでは重要だと認識していましたが、部屋の壁という視点では、あまり意識していなかったので新鮮でした。そして「色」は心理的な作用が大きいので、目的にあった色を選ぶことが重要と初めて知りました。もともと色から受ける印象はあります。たとえば「赤」はエネルギーそのもの、という感じでパワフルですし、「黄色」や「オレンジ」は「赤」ほど刺激的ではないけれど活動的、健康的なイメージです。また「青」は静か、静謐と言った言葉が似あいます。こうした印象は体験的に、あるいは意識しなくても感じられることです。しかし、それを目的に合わせて部屋の壁に使うとまでは、あまり考えてこなかったのです。新築のマンションや戸建て住宅でも、注文しない限り、もともと無難な色が使われています。リフォームとなって、初めて何がよいか、どんな素材が良いか、迷い始めると思うのです。
この「迷う」というのも、実は楽しいことです。
まずは、どの部屋からとか、ペイントか壁紙か、自分でやるのか業者に任せるのか。
ヨーロッパですと、壁紙が意外と派手だったりしますが、日本の家には向かないかな、
などとあれこれ思っています。色から受ける影響は大変大きいそうです。
皆様のお宅はいかがでしょうか?

コロナが収束しても、暮らし方住まい方に工夫をしていくことは、
とても大事なことだと思いませんか?
上記の本に出ていたペイントの会社をご紹介しておきますね。

https://www.colorworks.co.jp/service/hellomycolor/

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思うこと 面白かった本

もう2月!

 皆様、いかがお過ごしでしょうか?
緊急事態宣言、無視するわけにもいきませんし、しゃくし定規に守れるわけもなく…。
大変困難な状況です。
このような中で働いていらっしゃるエッセンシャルワーカーの方々へは、
本当に感謝しかありません。
いつも、ありがとうございます。
そして一日も早く、新型コロナが収束することを願っています。
差別や偏見が、今まで以上に深刻です。
隠れていたものがあぶりだされてきたようです。
私の知恵と決断を問われている、と思っています。
労わりあい、支えあい、けれども依存しない、自立した生き方を模索しています。


タイトル:「謎物語 あるいは物語の謎」 著者:北村薫
株式会社東京創元社 2019年11月 ISBN:9784488413088

 今回は本格ミステリーとは何か、ということを題材に書かれたエッセイです。
この方も、言わずと知れたミステリーマニア。かなりの読書家。
いやはや、こんなに読めるものなんですね。いくら好き、と言っても。
推理作家にまでなってしまうのだから、そりゃそうですね。
作品の肝であるトリックがすでに作品になっているか、
調べておかなくてはならないでしょうし、同じような方向性の物語もまずい。
けれどもトリックだけ見れば、密室だとか、アリバイだとか、似たものはたくさんあります。
それを違和感なく、というか必然の手段だと読者に納得させる手腕こそが作家の力量でしょうか。
あっ!なるほどそうだったのか!、と膝を打つような作品を期待して読んでいます。読者は。
それこそが推理小説の醍醐味ですから。
あなたは、どのような作家がお好みでしょうか?
なぜか、推理小説は夜に読みたい。
いかがですか?
面白そうな本を探して、明日の夜にでも読書に没頭するというのは。
寝不足になる?そうですね。週末がおススメです。

 

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思うこと 面白かった本

ホントに雪、降るのでしょうか?

 だいぶ冷え込んできましたが、このところ天気予報は当たらないことが多いので半信半疑です。
でも空模様は雨が雪に変わってもおかしくないほど、暗い色合いです。
雪が嬉しかったのは、小学生くらいまで。その後は、滑るし、凍るといつまでも残るし、降った翌日から薄汚れるし、電車は遅れるし。あまり良い印象はありません。
でも、夜のうちに降り積もった雪を見る朝に、見慣れた風景が一変して美しく見えるその瞬間のみ、感動的です。
暖かくして過ごしましょう。

タイトル:人生おたすけ処方本 副作用あります!?
著者:三宅 香帆 株式会社幻冬舎
2019年9月 ISBN:9784344035119

 タイトル通り、気分が落ち込んだ時、生活にくたびれたとき、人間関係に苦しいとき、など
その時の状況にピッタリの本を紹介しています。かなり独断と偏見で選ばれていますが。
おそらく著者は、かなりの読書マニアです。古典から現代の作家まで幅広く紹介されています。
また、作家や作品の書かれた時代背景まで書かれており、書評やエッセイという面もありながら、文学についても考えさせられる感じがあります。
お勧めされても、ピンとこない!ということもありますが、選書のセンスは悪くないと思いましたし本が好き、読書は人生に欠かせないと思う人がいる、と幸せを感じました。
巣ごもりの今日この頃、お勧めされてみるのも悪くない、と思います。

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思うこと

巣ごもりも大変…。

 またまた「非常事態宣言」です。
けれども前回と違ってお店の大半が営業しているので、切迫感、緊張感はあまり感じられません。
私は平日が巣ごもりなので、土日は近所をウロウロ。
そして近所の方が人出が多い気がします。(テレビなどで銀座や新宿の映像を見て、の感想ですが。)また、地域差もあるようで、どちらかというと郊外は平日と土日の人出の差があまりないようです。(agoop.co.jp の人出状況のデータを見ました。残念ながら、現在はコロナ感染対策特別サイトはサービスを停止しているようです。)
スーパーでも土日の昼ごろは、家族連れが来店しています。平日は一人で買い物が多いのに。
政府や自治体の方々のお話も、専門家のご意見も、メディアの報道も、なぜか似たり寄ったりで、納得させられるような気持ちのこもった話がない気がします。
誰にも何が正しいか、どうしたら収束への近道か、わからないからこそ、今できる方法を徹底するしかないことを、あらためて国を代表する方々は、丁寧に説明してほしいと思うのです。
このことは、きっと誰もが思っていることですね。
もうコロナ防衛の手立てがつきている感覚がありますから。
その防衛の手立てのひとつである「巣ごもり」には工夫が必要です。
でも、マイナスなことばかりではないです。
普段はできない片付けをやろうと考えたり、不要なものを捨てたり…。ん? ほとんど行動してませんね。美しくなった部屋を妄想しています。いやいや、妄想も楽しい。
居心地の良い空間を作ることは、生活や生き方にまで影響があります。
これまでは、癒しの場を外に求めていましたが、そうではなくて自分の空間に作ること。
それを実現するためには、自分の好みや心地よいことを探す必要があります。
前回と違って「緊急事態宣言」が出たからと言って、残念なことに仕事が休みになったり
時短になったりしませんが、テレワークですと時間の融通が利きやすいです。
本当に有難い。忙しい時とそうでないときの差が激しいのが難点ですが。
今は様々やることができて、意外なことに本を読む時間が減りました。
読んではいるのですが、ある推理小説を読み始めたらずっと前に読んだ記憶が蘇ったけれど、
トリックを思い出せなくて、結局最後まで読んでしまい、あーそうだった!
となんだか疲れました。
ですので、本の紹介は今回も見送ります。

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思うこと 日常の一コマ

年明け早々…。

 新しい年になりました。おめでとうございます。
とはいえ、また「緊急事態宣言」です。
だんだん自分の近くにコロナが忍び寄ってきているように感じてしまいます。
「自粛」というのが、また悩ましい。どこからが日常の用事で何が不要不急の用事なのか?
どれもそれなりに必要な用事です。だからこそ、外出するのです。
その外出にリスクがあると言われると、後は自己責任です。
ほとんどテレワークとなりました。でも、プライベートでは外出することもあります。
家にばかり居られません。
一日も早い収束を祈るばかりです。

 年末に初詣に行きました。深川八幡宮です。なんだかインドっぽい…。

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思うこと 面白かった本

もうすぐお正月です。

 今年はコロナで開け、コロナで終わるという前代未聞の年となりました。見えない脅威にどう対処するのか、本当に手探りで今も苦しい状況です。けれども、個人的には自分の来し方行く末にじっくり目を向けることができ、転職という決断に至りました。そしてコロナから身を守るという観点から、テレワーク主体になったことは収穫でした。
さらにコロナの脅威のために外出の機会が大幅に減ったことで、高齢の父の体調がみるみるうちに悪くなり、家事のほとんどが出来なくなりました。そのためテレワークであることをフルに活かして、仕事の合間に家事をするという恩恵もありました。
社会の状況に合わせて働き方を変えることができて、本当に良かった。
でもこれからは、きっとこのようなことが当たり前になると思っています。
AIの進化により、今より多くの場面でAIの恩恵を受けて、働き方がより柔軟になり、多くの人が兼業するようになるように思います。AIによる情報のマッチングで、個人でも経営判断が容易になります。5Gにより通信速度が飛躍的に早くなり、自分に足りない知識をすぐに手に入れることができ、同じような課題を持つ人と連携することでチャンスが広がり、個人企業主が増えるとも思うのです。
そこで、今回は下記の本を読みました。

タイトル:「ルポ デジタルチャイナ体験記」 著者:西谷 格
PHP研究所 2020年3月 ISBN:9784569845821

 日本よりデジタル化が進んでいるといわれている中国の実状を、体験して書いたものです。
実際に試しているので、実状がよくわかりますし、何よりお面白いです。
いかにも中国らしいという実態が見えるし、商売熱心な中国ならではと感心することもあり、楽しく学べます。(?)
否応なしにやってくるデジタル社会が目に見える形になっている中国です。
興味のある方は、パラ見でも…。


来年こそは、コロナが収束し穏やかで平穏な日常が戻ることを願っています。
どうぞ、皆様良いお年を!


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思うこと 面白かった本

クリスマス⁈ 今年は地味…。

 いつもの年だったら、今の時期クリスマス商戦真っただ中。
プレゼントやケーキ、贅沢なパーティー用の食材、お酒、様々な買い物でどこも混雑していました。
でも、今年は自粛ムードです。イルミネーションやツリーの飾りつけはありますが、話題にもなりませんし、見ても少し寂しい気分になります。
欧米などでは家族で静かに過ごす1日ですが、日本ではお祭りのようにご馳走を食べて、みんなで盛り上がる、あるいは恋人同士まったり過ごす、それが当たり前でした。
飲食を共にすることは、親しくなるきっかけにもなり、親しいことの現れでもあり、
どんな人とでも、おつきあいの手段としてとても重要なことです。
コロナ後は、ますますその意義が見直され、生活の中で大事なことの一つになるように思います。

タイトル:「シニアのデジタル化が拓く豊かな未来」
著者:沢村香苗・伊熊均・木通秀樹 学陽書房
2020年10月 ISBN:9784313161641

 今回は高齢社会の問題解決にデジタル技術がどうかかわるのか、知りたくて読んだ本です。
著者は㈱日本総合研究所の方々で、すでに実用化に向けて動き出しているsubMEという
デジタルツインを使って自分自身の過去や思考、あるいは希望などの情報を蓄積し
それを老後の生活に活用していこうとするものについて、自治体や地域とどのように連携していくのが望ましいのか、どのような課題があるのか、わかりやすく解説した本です。
わかるような気もしつつも、実感がわかなくて、でも確かにあったらいいかな、
というのが感想です。
この技術は、高齢者の問題解決ばかりではなく、あらゆる日常の問題解決に使えるように思います。
私の夢である、心に傷を受けた方々の癒しを事業にしたい、ということに使えそうな気がします。
自分と向き合うこと、自分に話しかけること、簡単なようで意外と照れ臭い。
昔話で欲深なおばあさんが鏡に向かって「世界で一番美しい娘は誰?」などと問いかけて
物語が動いていきましたが、小さなぬいぐるみに自分のことを語り掛けるというのは
想像しにくいです。
そしてまた、継続していくことも難しい。
つい忙しい日常に流されて、しなければならにことに追われて、静かな時間を作ることを
忘れがちです。
そうした抵抗感がありつつも、新しいデジタルの波は確実に世の中の仕組みそのものを
変えていくことでしょう。


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思うこと 面白かった本

テレワークの日々

 このところテレワークが続いています。
黙々とPCに向かい、ほとんど会話のない毎日です。
まだ、仕事に慣れていないし、新しい部署のため、何をするのか模索中でもあり、
たまに集中してメールが来ますが、基本的にはやるべきこと、覚えなくてはならにことを
探している状態です。
暇といえば、本当に暇ですし、毎日の達成感もない。
他の部署の同僚と仕事がらみのおしゃべりが、唯一の息抜きです。
身体は楽ですが、もう少し仕事が固まってからテレワークが理想かな。
でも、それは贅沢な話かもしれません。
何しろ、状況の悪化が激しいので通勤のリスクを考えるとテレワーク中心なのは有難いです。

タイトル:「ゆがんだ正義感で他人を支配しようとする人」
著者:梅谷 薫 講談社 2016年3月
ISBN:9784062729338

 最近、非常に残忍な手口での殺人やその罪について良心の呵責を感じていないと思われる人が
とても多いように感じていました。
そこで、上記の本を読んでみたというわけです。
心理学的には、昔から研究はされてきていて、様々な実験も行われてきたことがわかります。
その結果、最近急に冷酷な人が増えたわけではなく、昔から存在していたし、問題視されてもいたこと、それに一定の割合で必ず存在し、傾向の度合いに強弱があり、皆が犯罪者であるわけではない。
むしろ成功者として幸せに暮らしている人もいる、という驚き。
もしかしたら、多くのサイコパスと呼ばれる人々は、今まで時代の闇や表面上の好景気などに隠れて見えにくかっただけなのかもしれません。
このところのコロナ禍で、多くの人が不安になり、またSNSの発達で匿名で情報発信ができる手段が一般化したことで、不満の解消や人を支配したり、困らせたりすることに快感を感じる人が
多くの普通の人々の注目を浴びるようになったのかもしれません。
この本では、様々な日常のシーンごとに実例をあげ、対策を述べていますが、とにかく自分を見失わないこと、問題のある人に関わらないこと、逃げることも選択肢にいれること、を上げています。
どうしても逃れられないときは、ひたすら我慢しかない、とも言っています。
逃れられないとは、家族や職場、ご近所ですが、これは本当に苦しい。
問題のある人が本当に欲しいのは、他人の人権や自由なのです、という一文がとても辛い。
その通りだけれども、それに気づくまで、なんでだろう、どうしてだろう、
と悩み苦しんだ自分がなんとも哀れで、悲しい。
考えてみれば、自分の周りにはいつも他人を不快にさせる行動をする人がいたことに気が付きました。
その時は、自分が何か至らなかったせいかな、落ち度があったのかな、
気分を害するようなことを言ったのかな、と自分を責めていました。
でもそれは、違っていたのだと思います。
ただ単に、人より優位な立場にいたい、あるいは妬みや嫉妬など、
こちらには無関係な事情から生じた行動や態度だったのです。
この先、コロナ禍がどのように収束していくか、わかりませんが
目に見えない危険がウイルスだけではなく、人の心の中にも潜んでいることを
十分に認識して自分を守ることを第一に考えていこうと思います。