先日、東京国立博物館に行って来ました。
「古代メキシコ」展です。
東京に居ながらにして、
世界各地の文化に触れることができるとは、
何と素晴らしい!
とはいえ、遠くの国なので何の基礎知識もなく
マヤって聞いたことある、という程度。
メキシコ ごめんなさいという感じです。
スペインに征服されてしまうまで、
その文明は脈々と受け継がれていたのですね。
人を神に捧げていたことで、
非常に残酷で恐ろしいところというイメージでしたが、
神々からの恵みに人間が出来ることは、
人間を神に差し出すことだったのですね。
心臓など臓器を捧げるということは
浄める、浄化することが必要です。
ここにお香があったのです。
コーパルという木がよく用いられたということです。
スパイシーな香りを含んだ軽やかなバルサムの香り。
半化石化した樹脂だそうで、
もっと時間を経ると琥珀になるそうです。
気の遠くなるような時間と偶然が生み出す産物。
お香の材料は、どれも大変貴重で
現代では天然のものは失われつつあります。
日本の香炉とはイメージが全く違うけれども
長く大事にされてきたこと、
そしてお香には空間を浄化する力があること
あらためて思いました。
時代を経ても、その力に変わりはなく
それをもっと真摯に受け止めて
探求していきたいと思いました。