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お役立ち本 雑学 面白かった本

どんな1年でしたか?

 今年1年を振り返ると、やはりコロナを抜きには語れません。
自由な外食・旅行が制限され、リモートワークが推進?(したような、しなかったような?)
人とのふれあいが本当に減りました。
でも、そのかわり自分の家だとか手料理、家の近所の公園など今までは意識してこなかったものが急に身近になりました。
自分にとって心地よいことは何か、どうしたら穏やかに過ごせるのか、そんなことを試行錯誤した年でした。
社会のあり様が変革の時期にあり、その真っただ中にいるような気がします。
来年は、もう少し外に向けて活動できるところが広がって、今まで以上にご機嫌な日常を過ごせるようになることを願っています。

タイトル:見つける東京 文:岡部敬史 写真:山出高士
東京書籍株式会社 2021年7月
ISBN:9784487815289

見つける東京 / 岡部 敬史【文】/山出 高士【写真】 – 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア (kinokuniya.co.jp)

 楽しい本です。
長く暮らしているのに、知らない名所やその地の歴史。
よくTVでも街散歩で取り上げられることもありますが、
映像ですとその瞬間だけで忘れてしまうことが多いように思います。わざわざ、メモを取ったりしませんから。
でも本の良いところは、図書館で借りたり、必要ならメモすることはもちろん、コピーも取れるし、気に入れば購入して繰り返し、そして長く楽しむことができます。
この本を作った方々は、コロナ禍でもあちこち取材をし、写真を撮って、東京の魅力を伝えてくださっています。
東京生まれでないからこそ、発見できる事柄もたくさんあります。
以前、文と写真を担当されているお二人の「くらべる東西」も読みました。こちらもおススメです。銭湯の湯船の設置場所が関東と関西では違う、とか。
へえ、と思うこと間違いなし、です。

この1冊が、あなたの日常のお供となりますように。

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ライブラリー 日常の一コマ

「ご褒美」探し

 早くも年末。
今年も、よく頑張りました。
というわけで、自分への「ご褒美」を探しています。
普段は躊躇して買えない、少し背伸びしたぜいたく品(?)というものを探しております。
これが、なかなか難しいのです。
アクセサリーも良いな? 
うーん、ハンドバッグもそろそろ欲しい…。
去年、ダウンコートを購入したから、別の素材のコートも欲しいかな。
迷い出すとキリがありません。
そんなわけで、まだこれが「ご褒美」というものを絞り切れていません。
先日「ご褒美」とは違うのですが、「湯たんぽ」を買いました。
これが、大正解!でした。
エコだし、かわいいデザインだし。
布団の足元があったかになり、夜中に足が冷えて目が覚めることがなくなりました。

IDEE SHOP Online LAPUAN KANKURIT 湯たんぽ DUO: インテリア雑貨 (idee-online.com)

湯たんぽ自体はドイツのメーカーfashyのもので、カバーはKANKURITという北欧のメーカーのものだそうです。
昔からあるものですが、いつのまにかおしゃれに進化しています。冷え性の方におススメです。

タイトル:谷内六郎 いつか見た夢 
著者:谷内六郎・谷内達子 橋本治 芸術新潮編集部
株式会社新潮社 2021年8月
ISBN:9784106022999

谷内六郎いつか見た夢 / 谷内 六郎/谷内 達子/橋本 治/芸術新潮編集部【著】 – 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア (kinokuniya.co.jp)

絵を見ただけで、週刊新潮を思い出します。
週刊誌に興味も何もなくても、絵だけは知っている。
おそらく書店でよく見かけていたのだろうと思います。
ファンタジックな様子なのに、子どもの顔は寂しげな感じなのが印象的でした。
昔懐かしい昭和の雰囲気を思い出す作品も嬉しいですし、子どもの頃に様々な空想をしていたことを思い起こさせるようなノスタルジーを感じさせる作品も楽しいです。
平面的なのに、奥行きを感じさせる色遣いや構成など当時は何とも思わなかったけれど、よく計算されていることが感じられます。
毎週毎週、大変なお仕事だっただろうと思います。
作者は体が丈夫ではなく、連載の最初は書き溜めてあったものを使っていたというエピソードがありました。
ただ続けるのではなく、毎回創造していくことの難しさを思います。
でも、狙い通りのものが出来た時の喜びもきっとたくさんあったことでしょう。
身近にあったのに、いつの間にか忘れていたものに再会しました。

この1冊が、あなたの人生を彩ってくれますように。



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お役立ち本 雑学 面白かった本

地震、多くないですか?

 なんだか、不安な気分なのです。
地震頻発、その地震も震度5だとかの、大きな揺れです。
とても怖がりなので、ホント心配です。
なので、ドラマの「日本沈没」も見てません。
遠い昔、原作は読みましたが。
その頃は、まだまだSFの域を出ない物語と思っていました。
けれども、阪神淡路大震災あたりから、急に現実味を帯びてきて、地震発生のメカニズムもだいぶ研究されています。
そこから予測までは、ハードルが高いのですね。
わかったからと言って、それをどのように活用すればよいのか、まだ議論すらきちんとされていない気がします。
減災というのは、本当に難しいことです。
それにしても、地震は地球が生きている証拠です。
奇跡なんですね。
地球上であらゆる生物が、生きていること自体が。

タイトル:アンドロイドは人間になれるか
著者:石黒浩 株式会社 文藝春秋 2015年12月
ISBN:9784166610570

アンドロイドは人間になれるか / 石黒 浩【著】 – 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア (kinokuniya.co.jp)

 とても面白くて、あっという間に読破しました。
ロボットを作るには、人間とは何か、心はどこにあるのか、という哲学の問題に向き合うことでもあるのです。
この研究をしている石黒先生は、ご自身にそっくりなアンドロイドを作っていますし、他にマツコロイド、米朝アンドロイドなどでテレビでも紹介されているので、ご存じの方も多いと思います。アンドロイド作成の初めのころは、人間そっくりなロボットなんて意味があるのか、など批判や疑問も多かったように記憶していますが、だんだん受け入れられてきたように思います。
コロナでコミュニケーション不足が問題になっていますが、このロボット研究は先見の明があるようです。
人間は、そばに他者の存在を感じられることで、安心感を持てる、自分の本心を言えるのです。
他人がいるから自分を感じられる。
自分のことは、自分が一番わかっている気になっていますが、よく考えると自分の顔かたち、体全体、歩き方など客観的に見ることは、なかなかできません。いまや、手軽に動画を撮影できるので、まったく見たことがない、という人はいないかもしれません。でもその画像を見て、思っていた自分と違うと違和感はなかったでしょうか。
私は自分で想像していたよりも、「老けてる!」とショックでした…。
まあ、それはともかく。
自分というフィルターを通して、他人を見ているのですが、本当は他者を見ることで、自分の存在を確認している。
そう思うと、他人のおかげで自分が生かされている。
感謝しかありません。

この1冊が、あなたに多くのヒントを授けてくれますように。