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日常の一コマ 面白かった本

久しぶりを2つ

 春、というより初夏といった感じのお天気が続きます。
湿度が低いので爽やか!
けれども、まるで冬のようなお肌の乾燥度…。
何もかも良い、ということは少ないものです。
新緑の清々しさも、今だけの風景です。
職場近くでは、たくさんの種類のチューリップが植えられて咲き誇っていました。
でも、チューリップは咲き始めてから終わりまでが、とても短い。
何事も、ずっとピークということはないのですね。



 久しぶりに映画を観ました。
岩波ホールで上映されている「ブータン山の学校」です。
よろしければ、ご参考に。
http://www.bhutanclassroom.com/
http://iwanami-hall.com
 とても素朴な話で主題も明確ですが、それだけにいろいろ奥が深いとも言えます。
都市部と僻地の農村の貧富の格差、貧しさゆえに教育の機会と質が均等に与えられないこと、
教育は貧困を抜け出せる希望の光であること、物質的な豊かさが本当の幸せとはいえないこと、
伝統的な暮らしの中に環境問題の解決の糸口があるかもしれないこと。
いかにも「文部省推奨作品」みたいに品行方正な映画です。
物語のお終いには明確な答えはなく、観た人の想像にゆだねられています。
それだけに清々しい物語です。
「まん延防止等重点措置」が適用される前のちょっとした隙間に観に行きました。
今は「緊急事態宣言」が発出されていますから、なかなか観るのは難しい状況です。
けれども、お勧めなので書いてみました。

タイトル:「イタリア家族」 著者:ヤマザキマリ
㈱ぶんか社 2010年7月 ISBN:9784821170234

 とても久しぶりに漫画を読んだのです。
なにしろ、漫画は活字が少ないのでどんどん読み進んでしまい、
次々と話の展開ばかりに気を取られてしまうのです。
今回読んだ漫画は、作者の個人的な生活を紹介したものですから、
コミックエッセイというものです。
始まりは、生活の不満をブログに書きだして、それが好評だったので漫画にした、
ということだそうです。
世のなかに、標準的な家族なんていないのかも、そもそも標準とは何だろう、
と他人の家族を笑いつつも考えたことです。
巣ごもりのお供に…。

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思うこと

新年度、始まりました。

例年ですと、4月1日の通勤電車はフレッシュマンとおぼしき社会人1年生が
満員電車にぎこちなく乗っている姿が初々しいと眺めています。
今年はこのような初々しい社会人が少ないように感じました。
感染者数が増加傾向にある中、年度末・年度初めという忙しい季節ゆえに、
テレワークでは済まない仕事が多くありました。
例年ほどではないにしても、通勤時の込み具合には緊張感があります。
暖かく気持ちよい季節となって、気分も開放的になりやすいので、意識してこまめな消毒を実践したいです。
外出を制限される、というのは行動の自由が奪われるということです。
自分の都合ですべてを決められるというのと、時間や場所、人数などに制限があるというのは
やはり大きな違いがあります。
自由というのは、本当に大事なことです。
自粛が緩和されると感染が広がり、外出や店舗の営業時間を短縮すると一時的に収まる傾向となり、
緩和と制限が繰り返されるたびに事態は悪化していく印象です。
今年こそは、少しでも自由な社会を期待していましたが、なかなか厳しい状況です。
こんなときこそ、身近な事柄に目を向けてこれからやりたいこと、自分の本当の気持ちを
確かめる時間にしたいと思います。

タイトル:「日本の伝統色を愉しむ」 監修:長澤葉子
2020年12月 株式会社飛鳥新社
ISBN:9784864107976

日本人の色彩感覚は本当に繊細です。そしてネーミングのセンスも抜群です。
布を染める技術は古くから、経験と外国からの伝来と様々な工夫から生まれた革新的な手工業でした。
微妙な色の違いを、名前で表現しています。
着物にもっと興味や知識があれば、さらに楽しめるだろうと思うと少し残念です。
けれども、この本は現在の生活や季節の行事と一緒に代表的な伝統色と由来を紹介しています。
どなたにも楽しんでいただける内容だと思います。
色から「いにしえ」に旅してみては、いかがでしょうか?