9月になって急に季節が変わり始めた感じがします。
これから台風の影響が心配です。まるで熱帯の国にいるかのような、強烈な雨や生ぬるい風、とうとう温暖化が身に迫っております。
日本でも台風警報が必要ではないでしょうか?香港などではレベルによっては商店会社は休業、学校も休校、もちろん公共交通機関も止まり、嵐が過ぎるのを待つしくみがあります。食料の買い出しなど慌ただしくて、大変ではありますが、嵐の中を移動する危険はぐっと減ります。でも、お金さえだせば、タクシーは使えるようでした。(そもそも走っているタクシーを見つけるのが至難の技ではありますが)
今度の台風、あまり暴れないでほしいと思います。被害が最小限で済みますよう願っています。
タイトル:「大人になると、なぜ1年が短くなるのか?」
一川誠 池上彰 宝島社 2006年12月 ISBN:9784796655750
あなたも感じたことはありませんか?子供のころは時間がゆっくり感じられて、なかなか時計が進まないと思っていたのに、年を取ると1年があっという間に過ぎ去っていく…。
上記の本は、その謎に答えてくれる本です。とはいえ、時間とは何か、いまだに合理的な説明はなされていないのだそうです。意外…。
物理学、哲学、心理学、さまざまな学問からのアプローチがあるそうですが、この本は認知科学から「時間」を研究している先生が今現在の研究成果を池上彰さんとの対談で語られたことを本にまとめたものです。確かに物理的に正確に時を刻む時間とは別に人間が体感する時間は伸びたり縮んだりしているように思います。楽しい時間はあっという間、退屈な時間はイライラするほど長い。
実際、主観的な時間というものがあって、時計を見ずにカウントもしないで1分を測ると、物理的な時間に対して自分の時計は進んでいるか、遅れているかがわかるそうです。遅いと代謝がおちている可能性があるので疲れているのかもしれません。体調管理が必要です。また進んでいるのならば、物理的な時間に対して余裕があるので、時間のコントロールがしやすいということです。
時間は皆に平等に流れているものと思っていましたが、実はその捉え方は人それぞれで、同じ人でも日によって、体調によって、時間の長さが違って感じられる。だから自分と同じ時間の使い方を人に強要しないことが大事なんだと知りました。そして「豊かな時間」というのは、決して好きなことをしている時間だけをいうのではなくて、しなければならないことを効率よく済ませて、好きなことにも時間を使える、まさに自分のために時間の使い方をカスタマイズすることなのではないでしょうか。目からうろこの本でした。