普段、あまり絵本を熱心に読むことはないのですが、このところ必要があって
大人も楽しめる絵本を探しています。そうして出会った絵本が「よあけ」でした。
おじいさんと子どもが湖のほとりの木の下で野宿をしています。その夜の情景、刻々と夜明けに向かって変わっていく様子を短い言葉と絵で表現しています。
何の変哲もない、当たり前のことですが、「明けない夜はないのだな」と思いました。自然は淡々と時を刻んでいきます。いつものように始まった1日でも、予期しないようなことが起きますが、また夜が来て朝が来る。そうした時間の先に解決したり、改善されたり、自分が変わったり、社会が変化したり、ということに繋がっていくのかなと思いました。
タイトル「よあけ」
ユリー・シュルヴィッツ 作・画 瀬田貞二 訳
福音館書店 ISBN:9784834005486