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思うこと

ハラスメントとは

 世界中で問題になっているDVですが、意外に、精神的な虐待であるハラスメントは、本人も周りの人も気づかないことが多いのです。生命の危機である身体的な暴力は、わかりやすいので理解や協力が得られますが、ハラスメントはただの夫婦喧嘩と受け取られがちです。けれども、こちらも加害者から逃れた後も、心が安定しないとか、自分の気持ちをどのように、どうやって、どこまで、他人に伝えたらよいのか、混乱してしまうということが多々あります。いつも自分に落ち度があるのではないかと考えてしまいます。自分の考えをどんな言葉で伝えれば理解してもらえるのかわからなくて、特に意見が違うときに、言うことすら止めてしまう。ひどくなると仕事上のことでも、連絡事項をうまく伝えることができなくなり、その結果周りの人たちから、コミュニケーションが取れない、協調性のない人間と思われてしまいます。仕事という「公」と自分のこと「私」の区別が、理屈としてはわかっていても、行動が伴わない。こうして居場所をなくしていきます。
ハラスメントの沼は、深くて暗いと思います。
常に相手にどう思われるか、このことばかり考えてしまい、かえって皮肉なことに自分本位なコミュニケーションになってしまいがちです。自分の正直な気持ちを素直に言ったりしたら(特に相手に「嫌」だとか「できない」だとか)まずいのではないか、と思ってしまう。

ちょっと遅すぎですが、今年見た桜です。

だぶん、自分が信頼されるには、まず相手を信頼することから、始めなくてはなりません。ハラスメントを経験した人には、この相手を「信頼」することが難しいのだと思います。もちろん、お付き合いの程度(仕事上の関係なのか、友達なのか、近所の知り合いなのか)によって、信頼の度合いが違うとは思いますが。
心の傷は、外から見えません。それだけに苦しい思いを抱えているのです。
本当に、どうしたらよいのか…。
少しづつでも解決していけたら、というのが今の願いです。

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思うこと

コロナDV?

最近、外出自粛のせいでストレスが溜まって、家庭内暴力が頻発して問題になっています。今までは、家庭内の見えないところで起こっていた問題が、一緒にいる時間が増えたことで、不満がエスカレートして表面化しているのでは、と思っています。実際、殺人にまで発展しているケースもあります。
氷山の一角が見え始めた…。
加害者には、反省や後悔の気持ちは全くありません。口答えされてカッとなって…などと、いつも相手が悪いと思っています。
さらにそうした不満や怒りを受け止めるのは、当然妻の役目と思っています。
本人は、ストレスを解消していい気分かもしれませんが、当たられる方は何の落ち度も無いのに、自分のせいだと思いこんで辛い思いをしています。
本当の気持ちを心の奥深くにしまい込んで、その場をやり過ごしているうちに無意識に自分の存在を否定するようになって、自信がなくなります。
いつも人の顔色を窺がって、萎縮した態度になります。
そうした積み重ねが支配する側とされる側という関係になっていきます。
私は、このような被害に遭われている方たちの力になりたいと思っています。
今はまだ、どうしたらいいのかわからないけれど。

近所で咲いてました❣

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思うこと 面白かった本

『月』について

出勤日数が減りました。
でも仕事量は、あまり減りません。
要領よく、効率よく、手際よく、これが私の課題なのでしょう。
なんとか工夫したい、と思います。
今日は朝から雨が降り続いています。
家にいても、お天気が良くないと心も沈みがちです。
雨には、雨の良さもあるとも思うのですが…。

今年は咲くのが早いのでは?


このところ、まったりしながら下記の本を読みました。
最近、なぜか『月』が気になりまして。
いつも同じ方向から空を眺めるので(つまり窓から眺めるのです)、当然『月』が見えたり、見えなかったり、同じ時間には会えなかったり。
しくみは知っていても、やっぱり不思議です。

タイトル:「月の科学と人間の歴史」
デイビット・ホワイトハウス著 西田美緒子訳
築地書館 2020年3月 ISBN:9784806715979

『月』にまつわるすべてが書かれている、と思います。人類の最初から『月』は特別な存在だったこと、『月』の起源、どのようにして現在の形になったのか、『月』の地図を作成する人類の長い挑戦について、米ソの月面到達競争の詳細から、現在の『月』の研究について。
長く地球の側にいる『月』ですが、ホンの少しづつ遠ざかっている、というのには驚きました。生きているうちに実感できるほどのスピードではありませんが。
それに地球と月が出来る過程には、様々な偶然ともいえる現象が起きて今現在があるということ、また地球には少なくとも3回ほどの生命の繁栄があったらしいのですが(最後が恐竜全盛の時代)、隕石の大衝突による環境の変化に対応できたものが、命をつないできていること。
月を知ることは、地球や私たち人類を知ることなのです。
月をめぐる不思議は、実に壮大な物語でした。

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思うこと 面白かった本

街が静かです。

誰もが、人との距離を測りながら行動しています。落ち着きの中に緊迫した感じもあります。厳しい状況は、長期戦になるというのが、専門家の意見です。
特効薬もワクチンも無いのですから、その通りになるでしょう。
多くの人に免疫が出来るまで、流行の波があると思います。
スキンシップが人の心の癒しには欠かせないと思いますが、これからは多くの人とのスキンシップは注意しながら、となるかもしれません。
世の中が大きく変化することでしょう。
どのように変化するかは、私たち次第です。
「量」より「質」が求められるようになるとか…。

タイトル:「百年の家」
J.パトリック・ルイス/作 長田弘/訳 ロベルト・インノチェンティ/絵
ISBN:9784062830423

時の流れは、いつも良いことも悪い事も連れてきます。
この絵本の主人公の「家」も100年の時間の中で、様々な暮らしを見守って来ました。
そうして、最後は打ち捨てられてしまうのか? と思いきや近代的な家に生まれ変わり存在し続けています。

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思うこと 日常の一コマ

事態は深刻…

最近、ようやく通勤者が減りつつあるように思います。「緊急事態宣言」の効果でしょうか。けれども、日々の買い物や野暮用のため(たぶん)、近所では人が結構歩いています。かく言う私もその一人なのですが。
なかなか自宅にこもり切りというのが、難しいです。一人ひとりの自覚と行動がこの先の社会に影響を与える、ということは本当に良く承知しています。
何かもっと居心地よい部屋になるアイデアはないものか?
片付けが悩ましい。貧乏性のせいか、捨てられない…。デパートの紙袋とか、包装のリボンやヒモの類、すっきりしたいと熱望しつつ、なぜでしょう?

前から、私にはライフワークにしたいことがあって、試験的にイベントを計画していましたが、残念ながら中止となりました。けれども、実施するには準備も何も整っているとは言えず、かえって良かったと思っています。まずは走り出してみて、修正していく考えもありますが、私の場合あまりにもイメージに頼りすぎていて、現実的とは言えなかった。非常に困難な状況で世の中の価値観やしくみの転換期にあると思いますが、このことを私にとってプラスとなるようにしたい、という気持ちです。

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思うこと 面白かった本

「よあけ」を読んで

普段、あまり絵本を熱心に読むことはないのですが、このところ必要があって
大人も楽しめる絵本を探しています。そうして出会った絵本が「よあけ」でした。
おじいさんと子どもが湖のほとりの木の下で野宿をしています。その夜の情景、刻々と夜明けに向かって変わっていく様子を短い言葉と絵で表現しています。
何の変哲もない、当たり前のことですが、「明けない夜はないのだな」と思いました。自然は淡々と時を刻んでいきます。いつものように始まった1日でも、予期しないようなことが起きますが、また夜が来て朝が来る。そうした時間の先に解決したり、改善されたり、自分が変わったり、社会が変化したり、ということに繋がっていくのかなと思いました。

タイトル「よあけ」
ユリー・シュルヴィッツ 作・画 瀬田貞二 訳
福音館書店 ISBN:9784834005486

家の近くで咲いてます。