こんな時だから、ゆっくり過ごしたいと思います。特に人込みを気にしなくて良い場所を探しています。映画もお芝居もコンサートも動物園も美術館も、行きにくいですね。ですから、普段あまり意識しないような、ゆったりした時間の過ごし方を研究しています。家にばかり居るのも気詰まりですので、公園散歩だとか、近所の探検だとか…。雨が降ってしまうと辛いですけど。通勤電車もお店も普段よりは人出が少ないです。遠出も車があれば良いですが、公共交通機関の利用は控えた方がよさそうです。
だから、というわけではないですが、本を読むことが多くなりました。
タイトル「日本の音」2011年7月
コロナ・ブックス編集部 編者
平凡社 ISBN:9784582634587
音を感じさせる日本画や浮世絵、打掛や焼き物を紹介しています。音は以下の4つに分類されています。「自然の音」「鳥獣の声」「歴史と生活の音」「年中行事の音」
まず「自然の音」は例えば雨音、雷鳴、潮騒など。「歴史と生活の音」は楽器や衣擦れの音、遊び声や焚火の音。そして「年中行事の音」とは花火の音や盆踊り、祇園祭など。なかなか絵を見るだけで音を連想することは少ないと思いますが、このような視点もあるのだと少し感動です。すばらしい作品は、情景が平面の絵としてではなく映像のように見えるということでしょうか。その場の雰囲気を臨場感あふれるように感じることができる。見る側も感性を研ぎ澄まさなければ見えないものかもしれません。見よう、見たいと前のめりでは、かえって逃げて行ってしまうものという気もしますが。
絵の楽しみ方も人それぞれでしょう。たくさん見たい人、お気に入りを数点あるいは1点だけで満足する人、美術館の雰囲気や建物そのものが好きな人。
早く世の中が平穏になって、好きな場所に好きなだけ居られるようになるといいです。