このところ泊りがけの旅行に縁遠くなっています。先日のコンサートでは、海外の風をちょっぴり感じて、飛行機に乗ってしまえばすぐに旅情に浸れるのに…と思いました。でも現実はなかなか厳しいです。追い打ちをかけるように、昨今は新型コロナウイルスが活発に活動しています。はやく収束して被害が最小限に収まることを願っています。
下記の本で少し旅とスイーツに心惹かれました。
タイトル「ときどき旅に出るカフェ」
近藤史恵 双葉社
ISBN: 978-4-575-52280-8
2019年11月
主人公の家の近くに小さなカフェがオープンしていました。入ってみると大変居心地の良いカフェで、スイーツも軽食も飲み物も世界各地のものを元の風味を生かしながら日本人好みにアレンジして提供してくれる、まさに夢のように完璧なカフェです。しかもオーナーは主人公の勤務する会社の元同僚です。ご縁満載ですね。各章がスイーツをキーにした物語がミステリー風に展開していく連載読み切り形式で、最後にすべてが明らかになるという趣向です。
世界には私たちが知らない食べ物や飲み物、そしてそれらにまつわる文化があって、知らないうちに常識だと思い込んで疑ったことがない物事は、広い世界では本当に小さなことに過ぎなくて、思い込みという枠を外せば、そこにはさらに広い世界がある、ということが主題にあると思います。
外見や噂でしり込みしてしまうことが多いですが、思い切って体験してみると、意外とすんなりとハードルを越えられるのかもしれません。
何より体験してみて初めて、自分にとって好きか嫌いか、相性が良いか悪いか、判断できるのですね。改めていろいろチャレンジしてみたい、と思った次第です。
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