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謹賀新年

 あけましておめでとうございます。元旦は、本当に良いお天気に恵まれました。大晦日は風が吹き荒れて、ものすごく荒れたお天気でしたので、今日の晴天が一層まぶしく感じられました。また、新年早々の晴天ですから幸先が良いと思います。今年はオリンピックイヤーということで、何かと騒がしい年になりそうですが、世界の一流選手のパフォーマンスを観ることができるのは、とても楽しみです。あっいえ、チケツトは、手に入らなかったのでテレビ観戦です。

ようやく1冊読み終わりました。

『世界しあわせ紀行』
エリック・ワイナー著
関根光宏訳 早川書房
ISBN:978-4-150504663

なんとなくタイトルに興味が湧いて読み始めました。著者はアメリカ人です。欧米の方々は表現というか言い回しが、論理的すぎて読みつかれるので、普段はあまり手に取らないのですが、アメリカに「しあわせ」について追究する人がいるのだと思って意外な感じがしたのです。こういう話題は哲学者の出番かな、と思っていましたから。(もちろん作中には高名な哲学者の言葉が引用されています。)この本は最新の幸福学研究の結果に基づいて、人びとの幸福感が高い国々とそれほど高くない国々を訪問し取材した内容をまとめたものです。しかし何をもって幸福か否か測るのか、幸福とはそもそも主観的なもので、外からはうかがい知れないことではないのか?
それでも実際に「あなたは幸福ですか?」と街頭でインタビューし、さらにその人の親族や友人に「○○さんは幸福そうに見えますか?」と質問する。そうすると本人の感じている幸福感と外部の評価は合致する傾向があるのだとか。そうして得られたデータから幸福感の高いスイス・ブータン(この国はやはり外せませんね。)カタールなど10か国について書かれています。不幸な国々は紛争や内戦で住む場所や命までも奪われる危険なところですので、今回は訪れていません。
読後の感想は、うーん疲れた!です。
要は自分次第なのです。幸福感は、環境や文化などの影響があるとはいえ、やはりとても個人的な内面的なものであって、データは統計以上でも以下でもないし、データによって幸福感が増えたり減ったりもしない。なーんだ!