まだ「読書会」に参加した事がないのですが、映画で、しかも英国の「読書会」を垣間見見ました。
映画のタイトルは「ガーンジー島の読書会の秘密」です。
元のタイトルが
「The Guernsey literary and potato peel pie society」でしたので、まずタイトルが不思議でした。じゃがいもの皮のパイがなぜ読書会の名前なのか?
パイには、本当に皮しか入っていないのか?
タイトルの謎は、映画の冒頭ですぐに氷解します。
映画そのものは、ミステリー仕立ての恋愛ハッピーストーリーです。ミステリーそのものは、謎が謎を呼ぶような本格的なものではなく、登場人物全員が善人であるため、真実を語らないというもので、謎解きも驚きの仕掛けはありません。
けれども英国の読書会は、どうも日本で行われているものと少し違う感じでした。
まずは、メンバーの一人がその日のテーマの本の一節を朗読して、その部分に関して皆で論議するのです。かなり活発に。そして大胆に意見を言い切るのです。日本語のように「私はこう思う」というような控えめな言い方ではなく。
欧米の方々は、どんなにおとなしい人でもいったん口を開くと、かなりはっきりと自分の考えを言います。そうした伝統が「読書会」のやり方にも現れているように思います。
もちろん、日本でもテーマの本の一説を取り上げて意見を交換しあう形式で行われている「読書会」もあるかもしれませんが、活発な論議というのは、あまりなさそうに思うのです。
今時にしては、かなり正統派な映画で楽しかったです。
そして家族は、血のつながりがすべてではない、ということも改めて実感しました。
もし、ご興味がありましたらお運びください。
私は「日比谷シャンテ」で観ましたが、映画の半券を提示すると地下2階のレストランで何かしらのサービスが受けられます。お得感がありますよ。