今日は「主人公が動く絵本」を触って楽しむ18世紀の仕掛け絵本から最先端技術まで、実体験ワークショップ」というイベントに参加しました。
講師は、首都大学東京で ’iDeea’ という研究組織で触覚体験型インターフェースの開発を行っている串山久美子先生と最先端技術で「主人公が動く絵本」を開発した須田先生と黒崎さんの3人でした。
まずは、18世紀ごろの西洋と日本の仕掛け本を紹介していただきました。大変貴重な資料ですが、特別に手で触って仕掛けを堪能しました。
紙の本ならではの昔からの工夫が、現代ではデジタルに引き継がれてさらに進化を遂げつつあります。今は絵本が小さいのでたくさんの人と一度に楽しさを共有することが困難ですが、もう少し大掛かりなものにできると可能性が広がる気がします。
絵本には、一切文字はありません。主人公が動くことによって時間とページが進んでいきます。つまり設定された物語を読むのではなく、お話をイメージしていくのです。実際、仕掛けをパスしてしまうと、主人公は違うルートで移動します。ゲームに似ていますが、タブレットの中だけで展開するのではなくて、実際に手を使うことでリアルな感覚があります。とても面白い研究だと思いました。紙の本を愛する一人として、応援したいです。